こんにちは!ごっこランドTimesライターのタキザワです。
まだまだ寒い2月でも、暦の上では「春になる」という立春がやってきます。
立春っていつ?そもそも立春ってなに?そんな子供の素朴な疑問に答えられるよう、わかりやすくまとめました!日本の伝統的な暦について、しっかり学んでいきましょう♪
2023年の立春はいつ?
じつは立春は決まった日付ではありません。 大体2月4日になることが多く、2022年、2023年は2月4日です。しかし2021年は明治30年以来、なんと124年ぶりに2月3日が立春となり話題になりました。
2025年も2月3日が立春。いつもと違う日付だと特別感が増しますね!
そもそも立春とは?
立春はなぜ日付が変わるのでしょうか?そもそも立春ってどういう日…?なんとなく知っているつもりで、じつはよくわからない…という人も多いのでは。
立春とはどんな日なのか、詳しくまとめました!
春の始まりを告げる日
立春とは暦上で「春が始まる日」であり、昔の人々にとって1年の始まりの日でもありました。
現在の暦は太陽暦ですが、6世紀ごろから明治時代初期までは太陰暦が用いられていました。太陰暦は月の動きを基準とする暦で、一般的に「旧暦」と呼ばれています。
旧暦では立春と正月の時期が近かったことから、「迎春」「早春」「新春」という言葉が生まれ、今でも年賀状などで使用されています。
二十四節気の1番目
立春は二十四節気(にじゅうしせっき)の1番目であることから、「春の始まりの日」といわれています
地球の季節が変化するのは、地球が自転軸を約23.4°傾けたまま太陽の周りを公転しているから。その公転している道を24個に分けた目印を二十四節気と呼びます。毎年同じ日に地球が「立春」に到達するとは限らないため、日付が定まらないんですね!
立春・立夏・立秋・立冬をまとめて「四立(しりゅう)」と呼び、それぞれ季節の始まりを表しています。
春分の日との違いは?
暦上の春といえば、立春のほかに「春分の日」がありますが、具体的にはどう違うのでしょうか?
春分は、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日のこと。だいたい例年3月23日ごろです。
二十四節気の中で比較的観測しやすいのが、春分、夏至、秋分、冬至。この4つを「四至(しし)」と呼びます。この4つの日の中間点に位置するのが、立春などの「四立」。立春は、冬至と春分の中間点にあたります。
立春はまだ寒いですが、春分になるころには桜のつぼみもほころび始め、春を感じさせる気温になってきますね。
立春では何をするの?立春にまつわる行事や風習
旧暦では1年の始まりという、とても大切な日だった立春。一体どんなことをするのでしょうか。立春にまつわる行事や風習を紹介します!
立春大吉
立春の日に「立春大吉」と書いたお札を玄関に貼ると、厄除けになるという風習があります。
元々禅寺で、新しい年の始まりに1年の厄除けを願って「立春大吉」のお札を貼ったことから、おまじないとして広まったそう。
「立春大吉」の文字は、すべて左右対称。玄関に「立春大吉」と書かれたお札を貼っておくと、家の外から見ても中から見ても同じように見えます。万が一悪い鬼が家の中に入ってきてしまっても、外から見ていたものと同じ「立春大吉」の文字が見え、「まだ家の外だったのか」と勘違いして外に出て行ってしまうという言い伝えから、「立春大吉」という言葉が厄除けとして使われるようになったそうですよ。
節分
2月の代表的な行事といえば、節分。じつは節分は立春と深い関係があるんです。
前述にもあるように立春を始めとする「四立」は季節の始まりですが、その前日は季節の分かれ目であることから、「節分」と呼ばれるようになりました。つまり節分は年4回あるんです!
かつて季節の変わり目には邪気が生じるといわれ、邪気を鬼に見立て豆をまいて追い払う「豆まき」が行われていました。室町時代には節分の主な行事になっていたといいます。
その中でも2月の節分は特別。1年の始まりである立春の前日は大晦日にあたります。このため2月の節分は年越しの行事として、現代でも大々的に執り行われるのです。
立春に食べる行事食
旧暦の元旦にあたる立春。そんな特別な日に食べる、伝統的な行事食もあるんです!
一体どんな食べ物なんでしょうか?さっそく見ていきましょう♪
立春生菓子
立春の朝に作られ、その日のうちに食べてしまう生菓子。春を感じる桜餅やうぐいす餅、椿餅などがよく作られます。
立春の日に和菓子屋に並ぶことも多いので、見つけたらぜひゲットしたいですね♡
立春大福
大福は「大きな福を呼ぶ」として、昔から縁起がいいとされている食べ物。
とくに立春に食べる「立春大福」は、「立春大吉」とともに厄除けとして広まったといわれています。
立春には和菓子屋にいろんな大福が並ぶとか!ぜひ覗いてみましょう♪
立春豆腐
「白い豆腐には邪気を払う霊力が宿る」として、節分と翌日の立春に豆腐を食べる風習があります。
節分に食べる豆腐は「それまでの罪や穢れを払う」とされ、立春に食べる豆腐は「健康な体に幸福を呼び込む」とされています。
なるべく白いまま食べた方がいいので、湯豆腐にして塩をぱらっとかけるのがおすすめ♪
立春朝搾り
「立春朝搾り」は、立春の縁起物として昔から作られている生酒のこと。節分の夜から一晩かけて作られ、立春の朝一番に搾ったとても貴重なお酒です。
出荷する前に、立春朝搾りを造る人や届ける人、飲む人すべての無病息災、家内安全を願って御祈祷が行われます。
朝できたてのお酒はとにかく新鮮ですし、火を入れていない生酒の独特な味わいは立春朝搾りならでは!お酒好きにはたまらない一品です♡
立春のお水
昔から立春の朝一番に汲むお水は1年の邪気を払うとされ、神棚に供えたあと料理に使ったり、お茶にして飲んだりしていました。
水道のお水で構わないので、朝一番に汲んだお水を神棚など高いところに供えてから、頂いてみてはいかがでしょう?
立春ならではの春の遊びを楽しもう!
現代では節分が有名なため立春は何もないまま終わってしまうことが多いですが、立春は春の始まりである特別な日!子供と春ならではの遊びをして、春の訪れを実感しましょう♡
春を探しに散策をしたり、見つけた春の植物で制作をしてみたり…。まだ寒い時期ではありますが、梅や菜の花など春を代表する花が咲き始めています♪
春にちなんだ絵本を読むのもおすすめ。花や虫など春の自然に関するものや、いちごなど春においしい食べ物の絵本などたくさんありますよ!本格的な春が待ち遠しくなりますね♡
他にも2月の行事をチェック
立春以外にも、2月は伝統的な行事が目白押し!ほかにどんな行事があるのでしょうか?
うるう年とは
うるう年とは、4年に1度ある2月29日がある年のこと。2月29日生まれの人はなんだか特別感がありますよね。
そもそもなぜうるう年があるのか、子供も疑問に思うかもしれません。いざ質問されたときに説明してあげられるよう、ママパパもうるう年の意味や子供にわかりやすく伝える方法をおさえておくと良いですよ◎
建国記念の日とは
「建国記念の日」とは、日本という国が成立したことをお祝いする日。毎年2月11日で、日本の祝日の1つです。
日本はいつ・どうやってできたのか、「建国記念日」とどう違うのか…。子供と一緒に建国記念の日について調べてみるのも良いですね◎
節分とは
季節の変わり目に生じる邪気(=鬼)を豆をまいて追い払い、みんなが健康で幸せに暮らせることを願う節分。
節分は立春の前日、大体2月3日になることが多いです。
節分はなぜ2月3日なのか、豆まきの意味や由来もぜひチェックしてみてくださいね。節分用に鬼のお面を手作りするのも楽しいですよ。
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立春は「新しい1年の始まり」とされる大切な日。
今年の立春は家族の無病息災を願い、立春にまつわるものを食べたり、子供と春にちなんだ遊びをしたりして過ごしてみてはいかがでしょうか。