こんにちは。小学生の長女がZ会受講中のごっこランドTimesママライター、南尾優香です。
今回はZ会の先取りについて、気になる内容を集めました。わが子の通信教材選びにお役立てください。
※記事作成時点の情報です。かならず公式ページの最新情報を確認してください。
Z会の先取りは可能!しかし公式は非推奨
Z会は、先取り学習を推奨していません。
Z会公式Q&Aでも、先取り学習よりも、年齢(学年)にあわせたコースの受講をすすめています。
無理に先取りをさせるより、該当学年の内容を深く理解する方が将来に役立つという考えだからです。
とはいえ、子供の学力・理解力には個人差があります。
1学年・2学年上のコースの申し込みや資料請求もできるので、気になる学年のお試し教材を取り寄せて、比較してから受講する学年・コースを決めるとよいでしょう。
Z会先取りに向いている子
Z会先取りに向いているのは、どのような子供なのでしょうか。2つのパターンを順に紹介します。
発達の早い幼児
文字 | かず | |
---|---|---|
・ひらがなの識別 ・運筆練習 |
・1~10の計数 ・長短比較 |
|
・単語、短文の読み ・なぞり書き、お手本を見て書く ・カタカナの単語を読む |
・1~10の合成、分解 ・平面、立体図形 |
|
・なぞり書き ・正しく書く練習 ・同音異義語、反対語など ・長文読解 |
・たし算、ひき算の基礎 ・展開図 ・時計 |
まずあげられるのは、発達の早い幼児(2〜6歳児が目安)が、1〜2学年上のZ会幼児コース・小学生コースを受講するパターンです。
上の表は、Z会幼児コース年少〜年長で学習する代表的な文字・数の単元です。
年長コースでは小学校の先取りも少し行いますが、基本的には年齢にあわせた学習内容だとわかります。
Z会幼児コースには、無学年学習を始めとする先取りシステムがありません。ひらがな・数をどんどん進めたいなら上の学年の先取りを検討しましょう。
しかし、幼児期は得意・不得意の差が大きい時期です。
先取りをする場合、教材をすべて解かせるのではなく、子供の理解度にあわせて進度を調節してあげてください。
中学受験で最難関を狙う子
次にあげるのは、中学受験で最難関を狙う子が幼児〜小学生コースの先取りをするパターンです。
具体的には、幼児〜小学校低学年で1・2学年上のコースを受講し、小学3年生からの中学受験コースも先取り。その後、中学受験塾に入る流れとなります。
応用問題や入試問題対策に時間が必要な中学受験では、先取り学習が当たり前。たとえばSAPIXでは小学5年生で、算数の基礎範囲ほぼすべての学習が終了します。
通常の家庭学習から中学受験塾に入ると、今までの学習スピードやレベルとの違いに戸惑う子供も珍しくありません。
しかし、Z会を先取りしておけば、塾で習うことがZ会の復習・深堀りになるため、学習に余裕が出てきます。
入塾時のレベル分けで上位を狙うためにも、塾で学ぶ内容をZ会で先取りするのはいかがでしょうか。
Z会先取りのメリット
Z会の先取りで得られるメリットを、コース別に紹介します。
幼児のメリット
- ひらがなや数を早く覚えられる
- 近年の先取りブームに乗れる
- 子供の「難しいことをやりたい」という気持ちを尊重できる
Z会を先取りすることで、子供の「もっとやりたい!もっと知りたい!」という気持ちを伸ばしてあげられます。
ひらがなや数を早く覚えれば、早いうちから1人で本を読むことも可能です。
子供の世界を、より幼いころから広げてあげられますよ。
また、近年は将来の難関校受験を考えるおうちを中心に「幼児期からの先取り学習は当たり前」という風潮もあります。
難易度が高めに設定されているZ会を1〜2学年先取りできれば、難関校を狙える実力もしっかり身につくでしょう。
小学生のメリット
- 難しい問題に早くから取り組める
- 中学受験で有利になる
- 学校の授業を復習として利用でき、より定着させられる
中学受験を考えるなら、Z会の先取り受講は大きなメリットがあります。
先ほども触れましたが、先取り受講すれば小学3年生から開講する中学受験講座を小学1・2年生で受講できるからです。
難関校を受験するなら、中学受験対策を早めから自宅で始めるのがおすすめです。
また、学校の授業が前学年の復習になるため、忘れがち・苦手な内容を学校の授業で補完できるメリットもあります。
中学生・中高一貫・高校生のメリット
Z会中学生以降のタブレットコースは「オープンカリキュラム」で、受講コースの全分野が入学地点で解放されています。
上の学年の内容も好きなように学べるため、あえて先取り受講をする必要がありません。
一方、テキストコースはオープンカリキュラムでないため、上の学年の内容を学びたいなら先取りの意味はあります。
しかし、あとで説明するデメリットがあるため、先取りをするより実際の学年の教材を完璧にした方がよいでしょう。
Z会先取りのデメリット・注意点
Z会の先取りには、デメリットもあります。デメリットも考慮して、実際に行うかを決めましょう。
幼児のデメリット
- テーマによっては理解が難しいものもある
- ぺあぜっとは学年通りの方が発達や生活にあいやすい
- 小学1年生になった時にいきなり難しくなる
Z会は「先取りより、年齢にあった深い学び」を重視しているため、もともとの難易度がほかの通信教材より高く設定されています。
そのため、テーマによっては、先取りした学年の内容を子供が理解できないことも珍しくありません。
とくに発達や生活にあった内容を体験する「ぺあぜっと」は、手元にある過去分(実際の学年)の教材を選ぶなど、親御さんの細やかな調整が必要になります。
また、1年生になると本格的な学習が始まるため、年長コースに比べて学習内容が難しくなります。
年長さんが小学1年生を先取りするなら、動画で説明してくれるタブレットコースの方が紙教材のコースより進めやすいかもしれません。
小学生のデメリット
小学生がZ会を先取りするデメリットは、子供の負担になりやすいことです。
そもそも、先取り学習は学校で習っていないことを学ぶため、子供の負担になりやすい傾向があります。
Z会小学生コースは学年が上がるにつれて、ほかの通信教材(進研ゼミ・スマイルゼミなど)よりも難易度が高く、学習量も多くなります。
学校の宿題に加えて難易度の高いZ会の先取り教材をこなすのは、時間的・精神的に辛くなる可能性があるため、子供の様子に注意してください。
無理に先取りをするより、子供の学年にあわせた教材を100%理解する方がよい結果になることもありますよ。
中学生・中高一貫・高校生のデメリット
中学生以降のZ会を先取りすると、入試対策の年度がずれてしまうという致命的なデメリットが発生します。
中学生以降のタブレットコースは学習範囲がすべて解放されているため、あえて先取り受講しなくても好きなペースで学習できます。
カリキュラムの固定されているテキストコースは、1学年先の内容を学べるメリットはありますが、入試対策の年度がずれてしまうデメリットの方が大きいでしょう。
中学生以降は先取り受講をせず、学年にあった内容を確実に身につけるのがおすすめです。
先取り受講ができる教材は何がある?
先取り受講を考えるなら、学年に関係なく学べるコンテンツのある教材がおすすめです。
自分の学年の内容に加えて、上の学年の内容も先取りできる教材を3種類ご紹介します。
学年に関係なく学べる教材は、無学年学習教材の記事で8種類を比較紹介しています。ぜひ参考にしてください。
進研ゼミ・こどもちゃれんじ
年長(8月)~小学6年生 | |
AI国語算数トレーニング | |
国語・算数 | |
小学生~一部の中学生 | |
あり |
こどもちゃれんじと進研ゼミ小学講座は、年長8月〜小学6年生で「AI国語算数トレーニング」による先取りが可能です。
教科は国語・算数で、小学生~一部の中学生範囲に対応しています。
動画解説を見て学び、間違えた問題の傾向にあわせた最適な問題が出題されます。苦手な単元を克服できるしくみがあるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、進研ゼミ小学講座はハイレベル講座を選択しても、追加料金が発生しません。
AI国語算数トレーニングで国語・算数を先取りして、子供の学年の内容をハイレベルで深堀りするのがおすすめです。
Z会と進研ゼミ小学講座の比較記事も参考にしてみてくださいね。
スマイルゼミ
年少~小学6年生 | |
無学年学習「コアトレ」 漢検ドリル・計算ドリル |
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コアトレ:国語・算数・数学 | |
コアトレ:小学生~中学3年生 漢検ドリル:10級(小学1年生)~2級(高校卒業) 計算ドリル:小学1年生~小学6年生 |
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コアトレ:あり |
スマイルゼミは、幼児〜小学生コースの全学年で無学年学習「コアトレ」を利用できます。
コアトレの学習範囲は中学3年生までで、対応教科は算数・数学と国語です。動画解説があるため、初めて習う単元や苦手な単元も無理なく学習できますよ。
スマイルゼミ小学生コースは、追加料金を払うことで応用問題を多く取り扱う「発展クラス」を選択できます。
(幼児はレベル選択なし)
自分の学年内容が終われば上の学年内容に進める漢検ドリルや計算ドリルも付属するため、問題演習を重視したいおうちにもぴったりです。
先取り学習としてコアトレ+漢検・計算ドリルをフル活用し、クラス選択は応用問題の多い発展クラスを選ぶのがよいでしょう。
スマイルゼミと中学受験に関する記事もチェックしてみてください。
スタディサプリ
小学1年生~高校生 | |
映像授業・ドリル演習 | |
国語・算数・理科・社会 (理科・社会は小学3年生講座から) |
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小学1年生~高校生 | |
あり |
スタディサプリはWebブラウザからログインすることで、小学生から高校生まですべての講座を好きなタイミングで見て学べます。
小学講座の映像授業は国・算・理・社の4教科、レベルは基礎・応用の2種類です。
先取りやあと戻りも自由自在。幅広い進度や難易度に対応できますよ。
現在小1講座はリニューアルされており、子供にあった学習内容が提示される「こんしゅうのミッション」、1人ひとりの得意不得意にあわせた問題集が利用できるようになりました。
(小2講座も順次リニューアル予定)
幼児向け講座はありませんが、小1講座はかわいい動物キャラクターが多用され、無理なく楽しく学べます。
子供のレベルにあわせて自由に学ぶなら、スタディサプリを検討してみてはいかがでしょうか。
スタディサプリについては、スタディサプリ小学講座の紹介記事や、スタディサプリと中学受験に関する記事なども参考にしてください。
Z会の先取りは向き不向きが大きい!子供にあわせて考えよう
Z会は無学年学習がない教材で、学年ごとの深い学びを先取り学習より重視しています。
そのため、上の学年を先取りすべきかは子供の事情により異なります。
中学受験を検討している、発達が早く年齢のコースでは物足りないなどの場合は、親御さんがフォローをしながら先取りをするのもよいですね。
資料請求をすると各学年のお試し教材がもらえるので、ぜひ教材を比較検討してみてください。
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