こんにちは。ごっこランドTimesライターのばしみくです。
「勉強が苦手で学校の授業についていけていない…。学力が心配」
「学校で学習する内容が簡単すぎるみたい。もっと効果のある学習方法は?」
などのお悩みを持つ親御さんに向けて、無学年学習のおすすめ教材を紹介します。
筆者は元教員で、現在塾講師を勤めています。長年、教育業界に携わってきたプロの目線から、無学年学習の特徴や教材の選び方などについてまとめました。
無学年学習とは?
- 無学年学習:学年や年齢の枠組みを超え、子供一人ひとりに合わせて学ぶスタイル。レベルやペース、身につけたいスキルに応じて進めていく。
- 学年式学習:学年に応じた内容を学ぶスタイル。学年で決められたカリキュラムに沿って進める。
日本の学校教育では、学年に応じて学習する内容・範囲が定められている、学年式学習を取り入れています。
そのため、すべての児童・生徒がどこにいても差がなく同じ内容を学べます。
しかし、画一的な学年式学習についていけなくなったり、物足りなさを感じてしまったりという子供がいるのも事実です。
そこで注目を集めたのが、無学年学習です。子供の興味やスキル、つまずきなど一人ひとりの学びたい内容に沿って進めていくスタイルが人気になりました。
「わからないところはわかるところまでさかのぼって学習する」
「興味のある単元はどんどん先まで進めたい」
という子供の気持ちに寄り添って進められる無学年学習は、効率的に学力を向上できる学習方法です。
無学年学習が向いている子とは?
- 学校の勉強でわからないことがある
- 勉強に苦手意識を持っている
- 得意・苦手がはっきりしている
- ひとりで宿題ができない
- 学校の授業が物足りない
- 「もっと学びたい」という知的好奇心が強い
無学年学習は学校の勉強に不安を感じている子や勉強が苦手な子におすすめです。
また、知的好奇心が強く、勉強が得意な子にも向いています。
このような項目にあてはまる子供は、ぜひ無学年学習の教材を検討してみてください。無学年学習を取り入れると、今まで抱いていた勉強に対する意識が変わるかもしれませんよ。
子供にぴったりの教材を見つけて、意欲的に取り組んでいけるとよいですね。
無学年学習をおすすめしない子供の特徴
- 学校の授業を聞いてから学習を進めたい
- 授業と同じ内容を学びたい
- テスト対策をしたい
上記のような子供には無学年学習をおすすめしません。
学校の授業を中心に勉強したい子や定期テスト対策をしたい人、内申点が気になる人は教科書のカリキュラムに沿って進められる学年式学習の教材を選ぶとよいですね。
子供の特性や好みをよく理解し、どのような方法で学ぶのがよいか親子でじっくり話し合ってみましょう。
無学年学習でタブレット教材をおすすめする理由
無学年学習をするなら、タブレット教材で学習することをおすすめします。
理由は、タブレットは紙教材での学習に比べて内容を理解しやすいものが多いからです。
無学年学習では、まだ授業で習っていない範囲や自分の苦手な範囲も学習します。そのため、わかりやすい解説が重要です。
タブレット学習では、動画やアニメーションを用いて説明してくれるので、直感的に理解しやすいでしょう。
テキストを読むだけではわかりにくいと感じる子供には、タブレット学習が合っているかもしれません。
また、タブレット教材のなかにはAI機能を搭載しているものもあります。
間違えた問題をデータ化して苦手を分析してくれるため、効率的に弱点補強ができますよ。
無学年学習ができるおすすめのタブレット教材8選
無学年学習におすすめのタブレット教材をピックアップしました。教材によって対象の学年や教科が異なるので、わが子に合いそうなものを探してみてくださいね。
すらら
国・数(小学1年生〜高校3年生) 理・社(小学3年生~中学3年生) 英(中学1年生〜高校3年生) |
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・3教科(国・数・英)小中コース/中高コース ・4教科(国・数・理・社)小学コース ・5教科(国・数・理・社・英)小中コース/中高コース |
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小学1年生〜高校3年生 | |
・3教科、4教科コース:11,000円 ・5教科コース:7,700円 |
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8,228円〜(4か月継続コースの場合) | |
手持ちのタブレット・パソコン | |
すらら |
すららは、キャラクターとの対話によってゲーム感覚で学べる、無学年方式を採用したタブレット教材です。
アニメキャラがレクチャーしてくれるため、学習習慣が身についていない子も楽しく進められます。
学習をサポートしてくれる「すららコーチ」の存在もありがたいですね。
すららのメリット
- AI搭載でその子の状況に合わせて学習できる
- テスト機能が充実している
- がんばった分お楽しみ要素が増える
すららはAI搭載ドリルにより、難易度をその子に合わせて問題を提供するため、程よい手ごたえで達成感を得られます。
テスト機能も充実していて、教科書やテスト範囲を入力するだけで定期テスト用の模試を何度でも受けられます。
ほかにも、その日学習した内容の定着度を確認できる小テストや、重点的に学習すべき単元が一目でわかる学力診断テストも!
がんばって学習を進めた分お楽しみ機能が増えたり、全国の小学生と競えるイベントがあったりと、子供が自ら学びたくなるような工夫がされています。
すららのデメリット
- ほかのタブレット学習より受講料が高い
- 中学・高校受験には対応していない
- コースによって学習できない教科・範囲がある
すららは、受講料がやや高額で、入会金も必要です。
基礎学力を身につけることに特化した講座なので、中学受験・高校受験に対応したコースは用意されていません。受験対策として考えるなら、ほかの教材との併用を検討した方がよいでしょう。
また、国語・数学(算数)に関しては小学1年生から高校3年生までの全学年の学習範囲に対応しています。しかし、理科・社会は小学3年生から中学3年生、英語は中学1年生から高校3年生までの範囲となっています。
選んだコースによっては学習できない教科や範囲があるため、事前に必ずチェックしましょう。
スタディサプリ
国・数・理・社・英 | |
・小学講座 ・中学講座ベーシックコース(個別指導コース) ・高校講座ベーシックコース(合格特訓コース) |
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年少〜高校3年生 | |
1,815円〜(12か月一括払いの場合) | |
手持ちのタブレット・パソコン | |
スタディサプリ |
スタディサプリ(通称スタサプ)は、小学生から高校生の範囲まで自由に学べる無学年式のタブレット教材です。
小学3年生まではドリル形式、4年生以降は映像授業を視聴し学習します。
ベーシックコースであれば、小学生から高校生まで料金が変わらないため、続けやすいと評判です。
スタディサプリのメリット
- 幼児から高校生までリーズナブルな同一料金
- 映像授業は好きな単元を視聴できる
- 1回で理解できなくても何度でも視聴し復習できる
スタサプは受講しやすい価格設定で、塾やほかの習い事とも併用しやすいと言われています。
小学生から高校生まで、幅広い範囲の映像授業が見放題なのもうれしいですね。
授業は何度でも見放題なので、つまずいた単元をふり返って学習することで、苦手な箇所をなくせます。
スタディサプリのデメリット
- 授業動画の視聴のみでサポート体制がない
- モチベーション維持が難しい
- テキストを印刷する手間がかかる
スタディサプリは、受講料が格安な分、学習のサポートはそこまで期待できません。授業の質問などは対応していないので、わからない問題があった場合は家庭でのフォローが必要です。
また、学習スケジュールを自分で立てるため、モチベーションを維持するのが難しいかもしれません。
中学講座には担当コーチがていねいに指導する個別指導コース、高校講座には大学受験に向けた合格特訓コースがあるので、サポート体制を求める方は検討してみてください。
学年によってはテキストを自分で印刷する必要があり、手間に感じてしまうこともあるようです。
すぐにテキストを準備できるよう、家にプリンターを用意した方がよさそうですね。
サブスタ
国・数・理・社(地・歴・公)・英 | |
・小学生プラン ・中学生プラン ・小学生+中学生プラン |
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小学1年生〜中学3年生 | |
4,900円~ | |
手持ちのタブレット・パソコン | |
サブスタ |
サブスタは、一人ひとりに合わせてプロが作成した学習計画表をもとに自宅学習ができる、小学生・中学生向けの無学年式のオンライン学習サービスです。
1,000本以上の有名予備校講師の授業動画が見放題。動画は1本あたり約10分と、集中力が保ちやすいように設定されています。
小学1年生から中学3年生までの全学年の学習内容を網羅しているため、先取り学習もさかのぼり学習も自由にできますよ。
サブスタのメリット
- 子供の状況に合わせて学習プランを作成してくれる
- 有名講師の楽しい授業が1,000本以上見放題
- 映像と音声によるわかりやすい解説
サブスタでは、プロの学習アドバイザーが親御さんから子供の「今」の状況を聞き取り、学習プランを立ててくれます。
苦手教科や習熟度も考慮してくれるため、1日20分の学習でも学力向上が期待できますよ。
間違えた問題は、映像と音声を使ってその場で解説してくれるので、わからない部分をすぐに解決できるのもうれしいですね。
サブスタのデメリット
- プランによって学習可能範囲が異なる
- 問題の自動採点機能がない
- 解約できるのは入会して3か月経ってから
サブスタは無学年学習ができる教材ですが、小学生プランは小学校の範囲、中学生プランは中学校の範囲のみ対応しています。
小学生から中学生まで全範囲の学習をしたい人は、小学生+中学生プランを選ぶ必要があるので注意しましょう。
また、タブレットに問題を入力するのではなく、自分でノートを用意して問題を解いていくため、自動採点機能はありません。
小学生だと親御さんのサポートが必要かもしれませんね。
サブスタでは、学習効果を実感してもらうために最短受講期間が3か月に定められています。
子供に合わないと感じた場合でも、3か月は継続する必要があるので、資料請求をするなどよく検討してみてくださいね。
Z会中学生タブレットコース・高校生タブレットコース
国・数・理・社・英 | |
・中学生タブレットコース ・高校生タブレットコース |
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中学1年生〜高校3年生 | |
9,084円〜(5講座セット・12か月一括払いの場合) | |
手持ちのタブレット・パソコン | |
Z会 |
Z会の中学生タブレットコース・高校生タブレットコースでは、それぞれ全学年の学習範囲が公開されていて、取り組みたい単元から進められる「オープンカリキュラム」を採用しています。
中学生は中学3年分、高校生は高校3年分の全単元を、好きな順序で学習でき、先取り学習もさかのぼり学習も自由にできますよ。
中学生の英語・数学に関しては、高校単元も一部公開されています。
Z会中学生タブレットコース・高校生タブレットコースのメリット
- 自分に必要な単元を学べる
- 個別強化AIプログラムで効率よく単元を習得
- モチベーションを保つサポート機能
Z会のタブレットコースでは、個別強化AIプログラムを採用しています。
問題を解くことで、タブレットが正誤やミスの傾向から習熟度を分析。つまずきのもとを解消する問題を出題してくれます。
無駄のない学習で効率よく単元を習得できますよ。
また、わからない問題を質問できる「教えてZ会」や、コーチによる「オンラインホームルーム」(中学生コースのみ)など、モチベーションを保つためのサポート機能も充実しています。
Z会中学生タブレットコース・高校生タブレットコースのデメリット
- 料金がやや高額
- 中学・高校それぞれの単元しか学習できない
中学生・高校生の講座ということもありますが、受講料金がほかの教材と比べて高額です。
1教科から受講できるので、無学年学習を取り入れたい教科のみ受講を検討するのもよいかもしれませんね。
また、中学生コースは中学3年間、高校生コースは高校3年間の全単元を学べますが、高校生が中学生の単元までさかのぼって学習することはできません。
中学生コースが高校生の単元を先取りできるのは英語と数学の一部単元のみなので、注意しましょう。
進研ゼミ中学講座 ハイブリッドスタイル
国・数・理・社・英 | |
・スタンダード(中1・中2) ・ハイレベル(中1・中2) ・受験総合(中3) ・難関挑戦(中3) ・最難関挑戦(中3) |
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中学1年生〜中学3年生 | |
6,990円〜(12か月一括払いの場合) | |
専用タブレット(6か月以上の受講で無料) | |
進研ゼミ中学講座 |
進研ゼミ中学講座のタブレット中心に学ぶ「ハイブリッドスタイル」では、3学年分の授業レッスン(デジタルチャレンジ)が利用できます。
あらかじめ子供の通う中学校を登録しておくことで、中学校で使う教科書の学習範囲がすべて学習できるようになり、好きな単元を自由に学べますよ。
日々のおすすめレッスンを提案してくれる機能があるほか、定期テスト対策も充実しているため、無学年学習以外の勉強も捗るでしょう。
進研ゼミ中学講座ハイブリッドスタイルのメリット
- 学校の授業の対策をしながら無学年学習ができる
- 赤ペン添削などサポート体制が充実
- 双方向の参加型オンラインライブ授業も無料で受けられる
進研ゼミ中学講座は、基本的には学校の授業に沿った学習を提案している教材です。
そのため、おすすめレッスンなどで学校の授業の対策をしつつ、無学年学習で学びたい教科を学習できますよ。
また、赤ペン先生による添削指導や、24時間学習内容や勉強法に関する質問ができる「ギモン解消ひろば」など、サポート体制も充実しています。
ほかにも、追加受講費なしで受けられる参加型の「オンラインライブ授業」が受講できるのは進研ゼミならではのメリットです。
進研ゼミ中学講座ハイブリッドスタイルのデメリット
- 学べるのは中学範囲のみ
- 無学年学習がメインの教材ではない
中学講座ハイブリッドスタイルは、中学校3年間分の学習範囲しか対応していません。
小学校で習った単元へのさかのぼりや、高校で習う範囲の先取り学習はできないので注意しましょう。
また、進研ゼミは無学年学習を推奨している教材ではなく、学校の授業の理解度や定期テスト対策に力を入れています。
無学年学習に特化した教材を探している人には向いていないと言えるでしょう。
進研ゼミ小学講座「AI国語算数トレーニング」
引用:進研ゼミ小学講座公式サイト
国・算 | |
・チャレンジタッチ(タブレット) ・チャレンジ(紙のテキスト) |
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小学1年生〜小学6年生 | |
3,250円~(12か月一括払いの場合) | |
専用タブレット(6か月以上の受講で無料) ※チャレンジコースは手持ちのパソコン・タブレット |
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進研ゼミ小学講座 |
進研ゼミ小学講座のタブレットコース「チャレンジタッチ」では、無学年学習ができるアプリ「AI国語算数トレーニング」を追加受講費なしで利用できます。
漢字力・計算力をはじめとする基礎力をしっかりと身につけられますよ。
タブレットではなく紙のテキストコース「チャレンジ」を受講している子も、自宅のパソコンやタブレットを使って利用できます。
進研ゼミ小学講座「AI国語算数トレーニング」のメリット
- 国語と算数の基礎から応用まで幅広く学べる
- 学年式学習と並行して学べる
- オプション機能やサービスが充実している
AI国語算数トレーニングでは、国語と算数の基礎から応用までを幅広く学べます。
国語では、漢検対策が約11,000問、語彙・読解が約5,300問用意されていて、中学以上の範囲に挑戦することも可能です。
算数では、計算・図形・数・量の約13,000問に取り組めます。「計算タイムアタック」というスピードバトルにも参加できるので、モチベーションも高まりそうですね!
またAI国語算数トレーニングはオプション機能なので、通常のチャレンジのメインレッスンと並行して学べます。
メインレッスンは教科書に沿った内容を学習できるので、学校の授業対策も同時にできるのがうれしいですね。
そのほかにも電子図書館や努力賞ポイントなど、子供にとってモチベーションが上がるようなサービスが充実していますよ。
進研ゼミ小学講座「AI国語算数トレーニング」のデメリット
- 無学年学習ができるのは国語・算数のみ
- 算数は小学校の範囲までしか学習できない
AI国語算数トレーニングは、その名の通り国語と算数のみが対象です。
理科や社会なども無学年学習を取り入れたい人は、ほかの教材を選んだ方がよいでしょう。
また、算数は小学校の学習範囲に限られているため、もっと先の勉強がしたい人には物足りないと感じる可能性もあります。
AI国語算数トレーニングは、あくまでオプションの機能なので、メインレッスンと並行して学習できそうかも検討してみてくださいね。
スマイルゼミ「コアトレ」
国・算(小学生〜中学生範囲) | |
・幼児コース ・小学生コース |
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年少〜小学6年生 | |
3,278円~(12か月一括払いの場合) ※別途専用タブレット代10,978円が必要 |
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専用タブレット | |
スマイルゼミ |
スマイルゼミの幼児コースと小学生コースでは、通常の講座に加えて、無学年学習「コアトレ」が利用できます。
コアトレでは算数(数学)と国語の幅広い領域をカバーし、学力の体幹(コア)をしっかり鍛えられますよ。
学習可能な範囲は小学1年生から中学3年生まで。理解度に合わせ、簡単な問題から少しずつステップアップしていくので、無理なく学習を進められるでしょう。
スマイルゼミ「コアトレ」のメリット
- 国語と算数(数学)の中学3年生までの範囲を幅広く学べる
- 計算力や読解力の基礎を固めて解く力が伸ばせる
- リアルタイムで仲間と競い合える
コアトレは、小学1年生から中学3年生までの範囲を幅広く学べるのが特徴です。
算数(数学)は、計算/数量/図形、国語では文字・漢字/言葉/文のしくみの問題に取り組めます。
初めての単元も無理なく学べるように、習得・定着・強化のステップを取り入れているため、子供だけでしっかり解き進められますよ。
また、全国の子供とオンライン上で競い合って問題に取り組む機能も。1位を取ると表彰されるので、やる気に繋がりそうですね。
スマイルゼミ「コアトレ」のデメリット
- 国語と算数しか対応していない
- 中学生コースは利用できない
コアトレで学習できるのは国語と算数のみなので、そのほかの教科の先取りやさかのぼり学習を取り入れたい人には向いていないでしょう。
また、学習範囲には中学3年間分が含まれていますが、幼児コースと小学生コースが対象のサービスなので、中学生コースはコアトレが使えません。
進研ゼミのAI国語算数トレーニングと同様、コアトレもオプション機能となるため、メインの学習と並行できるか子供と相談して決めた方がよいでしょう。
RISU算数
算数 | |
年中〜小学6年生 | |
2,750円(12か月一括払いの場合) +学習進度に応じた利用料 |
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専用タブレット(無料) | |
RISU算数 |
RISU算数は、算数に特化した無学年制のタブレット教材。受講者の75%が学年より上のステージを先取りしているそうです。
算数を得意科目にしたい子や苦手な子、難関中学を受験する子、算数オリンピックを目指す子など、どの段階の子供にもおすすめ。
手厚いサポート体制もあり、学習習慣をつけたい人にもぴったりな教材です。
RISU算数のメリット
- タブレットが実力ぴったりのレッスンを自動生成
- 無学年制で苦手な単元までふり返って復習できる
- 学習状況に合わせた個別のフォロー動画がある
RISU算数では、タブレットが子供の実力に合ったレッスンを自動生成してくれるので、苦手を残さず、得意なところは効率よく進められます。
一度クリアしたステージはいつでも復習可能。理解度に不安があれば、何度も振り返りできるのはうれしいですね。
学習記録はデータ化され、東京大学などの大学生チューターが動画で個別フォローしてくれますよ。
また、フォローアップの一環で、数のおもしろい法則や不思議な性質を紹介する「オモシロ算数動画」も送られてくるので、算数により興味を持って楽しく取り組めそうですね。
RISU算数のデメリット
- 基本料金のほか、学習進度によって利用料がかかる
- 算数特化のためほかの教科は学習できない
RISU算数は、料金体系がやや複雑です。月々の基本料金のほか、月1ステージ以上のペースで学習が進むと学習速度に応じて利用料の支払いが発生します。
学習を進めすぎると高額になることがあるので注意が必要です。RISU算数の料金体系の解説記事も参考にしてみてください。
また、RISU算数は算数特化の教材です。無料オプションとして英語レッスン「ハロー!ベルリッツ」の利用はできますが、国語や理科、社会などの基礎科目もいっしょに学びたい人には向いていません。
無学年学習の3つのメリット
無学年学習を選ぶうえで知っておきたいメリットを3つお伝えします。くわしく見ていきましょう。
一人ひとりに適した学習で進める
無学年学習の1つめのメリットは、一人ひとりの学びたいものに合わせて進められる点です。
学年や年齢にとらわれずに、自分のペースや難易度に沿って進めていけるため、満足度が高くなりますよ。
興味のある分野はどんどん先に進めるのも魅力ですね。無学年学習は、子供の可能性を広げられる学習方法です。
つまずきを根本的に解決できる
無学年学習の2つめのメリットは、苦手やつまずきの根本から対策できる点です。
すでに習った単元が身についていないことが原因で「勉強嫌い」になる子は多くいます。
筆者も、「何がわからないのかわからない」「自分がどこまで理解しているか知らない」という子供を学校でも塾でも多く見てきました。
学習している学年からわかるところまでさかのぼって理解を深める無学年学習は、苦手克服にぴったりです。
タブレット学習では、AIが自動でつまずきを分析し、専用プログラムを立ててくれるものもあります。
弱点克服を効率的に進め、苦手をなくしたい人はタブレット学習との相性がよいかもしれませんね。
基礎から応用まで一連の流れで学べる
無学年学習の3つめのメリットは、基礎から応用まで一連の流れで学習できる点です。
たとえば算数で学習する「分数」の場合、現在のカリキュラムでは小学校3年生から始まり、中学生までずっと継続して学びます。
- 小3…分数の概念
- 小4…同分母の加減
- 小5…異分母の加減
- 小6…分数の乗除
- 中学生…正の数・負の数・文字式、方程式など…
学年式学習では、上記のようにステップアップしながら進めていきます。 ほかの単元の学習をはさみ、次の学年で学ぶまで時間が空いてしまうため、「久しぶりの分数の学習で、以前履修した内容を忘れてしまった」となりがちですね。
無学年学習では、分数の単元を一連の流れでそのまま学習を進めていけますよ。
思考が分断されずに、基礎から積み上げ、応用までどんどん学べる点が無学年学習のメリットです。
無学年学習は先取り学習に注意
無学年学習にはよい面だけでなく、悪い面もあります。特に先取り学習をしている場合は注意が必要です。
先取り学習でわかった気になってしまう
先取り学習をすると、なんとなく理解した気になってしまうことがあります。
学校の授業はすでに知っている内容なので、退屈に感じてしまい、授業に身が入らないこともあるかもしれません。
しかし、十分に理解できていない単元がある可能性もあります。学校の授業をしっかり受ければ復習になり、学習内容が身につきやすくなりますよ。
また、学校の授業を疎かにすると、テストの点数や内申点など成績に影響する可能性もあるでしょう。
先取り学習を取り入れているなら、親御さんが授業の進度を確認するなど、声をかけてサポートしてあげてくださいね。
親御さんが無理強いするとストレスに感じることも
授業でまだ習ったことのない範囲の学習が、子供にとって負担になることもあります。
先取り学習を無理矢理やらせることで、子供の学習意欲が低下したり勉強への苦手意識が高まったりする可能性も。
学力を伸ばすためには、子供が主体的に学ぶことが大切です。先取り学習が合わない子供もいることを理解し、わが子に合っている学習方法なのか見極めましょう。
わが子に適した無学年学習を選ぶコツ
無学年学習の選び方のコツを3つお伝えします。ポイントをおさえて、わが子にぴったりの学習を選ぶヒントにしてください。
さかのぼり学習・先取り学習どちらを重点的に学ぶかで選ぶ
1つめの選び方のコツは、さかのぼり学習と先取り学習のどちらを重点的に学びたいかで選ぶことです。
無学年学習を取り入れているそれぞれの会社のカリキュラムや教材をよくチェックしましょう。
現在の学年の内容までしか学べないものや1学年下の内容までしか学べないものもあります。
さかのぼり学習を重点的にしたい人は、今までの内容をすべて網羅している教材の方がよいでしょう。
一方で、先取り学習に注力したい人は、現在の学年よりも上の学年を学べる教材の方がおすすめです。
わが子がどのように学習を進めていきたいかで選ぶとよいですね。
継続しやすいかどうかで選ぶ
2つめの選び方のコツは、継続しやすいかどうかで選ぶことです。
学習は継続することで効果を発揮します。無理なく続けられる教材を選ぶとよいですね。
各教材にそれぞれ、勉強のモチベーションを維持させるしくみがありますよ。学習することでポイントをためたり、オリジナルペットを飼育したり、グッズに交換できたり、今日のミッションを通知してくれたり…。
どのシステムが合っているか子供の様子をよく見て決めましょう。それぞれの教材の無料体験などを活用して、合っているかどうかを見極めるとよいですね。
サポート体制で選ぶ
3つめの選び方のコツは、サポート体制で選ぶことです。
各教材それぞれサポート体制が異なります。ぜひ、それぞれのサポートをチェックしてみてください。
質問機能や添削機能のほか、親の悩みを相談できたりプロが学習内容を計画してくれたりと、さまざまなサポートがあるので、どのようなサポートが欲しいのかをじっくり考えてみましょう。
サポートがしっかりしていると安心して学習に取り組めますね。
無学年学習を取り入れて充実した学びを
一人ひとりの学力に合わせて、スキルを身につけていく無学年学習は、きっと効果を発揮するでしょう。
学年にとらわれずに勉強を進めていきたい人や得意・苦手がはっきりしている人はぜひ、検討してみてください。
しかし、合わない子がいるのも事実です。大切なのは「わが子に合っているのか」「続けられそうか」ですよね。
ぜひ、無料体験を試してみましょう。実際に利用してみることで、子供との相性が見えてきますよ。
無理なく続けられる通信教育を選んで、充実した学びにしてくださいね。
※紹介している商品は、ごっこランドtimesで販売しているのではなく、各サイトでの販売になります。各サイトで在庫状況などをご確認ください。※記載の情報や価格については執筆当時のものです。価格の変更の可能性、また、送料やキャンペーン、割引、クーポン等は考慮しておりませんので、ご了承ください。