こんにちは。ごっこランドTimesライターのばしみくです。
あなたの子供は、作文が得意ですか?
小学生は作文に取り組む機会も増えますが、苦手意識を抱いている子も多いですよね。
「そもそも何を書けばいいかわからない」「書きたいことはあるけれど、文章にするのが苦手」、そんな子でもスラスラ作文を書ける方法を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
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作文の書き方を学ぼう!おすすめ本3選
子供の文章力を向上させるには、作文の書き方が学べる本がおすすめです。小学生にもわかりやすい絵柄やおもしろ表現などで、楽しみながら学べますよ。
「多くの種類があってどれを選べばよいかわからない」人に、おすすめの作文の本を3冊ご紹介します。
- 作文力ドリル 作文の基本編 小学低学年用
- 出口汪の作文講座 15ステップですらすら書ける
- ちびまる子ちゃんの作文教室 (ちびまる子ちゃん/満点ゲットシリーズ)
それぞれの特徴を詳しくお伝えします。
作文力ドリル 作文の基本編 小学低学年用
『作文力ドリル 作文の基本編 』は、書き込み式で作文の書き方が学べる本です。低学年用・中学年用・高学年用とシリーズが展開されています。
穴埋め形式のワークシートを埋めながら、表現力が身につく教材です。
一文が短く構成されているので、長い文章を読むのが苦手な子供には、こちらをおすすめします。
出口汪の作文講座 15ステップですらすら書ける
『出口汪の作文講座』は、作文を書くために必要なスキル、論理的な思考力が身につく本です。
接続語のもつ意味や因果関係などの論理性を磨き、表現力を高めるのにぴったりの一冊。
国語を学ぶ上で根幹となる論理的な思考をかわいらしいパンダ先生といっしょに高めてみてはいかがでしょうか?
ちびまる子ちゃんの作文教室 (ちびまる子ちゃん/満点ゲットシリーズ)
『ちびまる子ちゃんの作文教室』は、小学生に必要な基本的な作文の知識がつまった一冊です。
感想文や意見文、物語文など幅広い作文の書き方がわかりやすく説明されています。
おなじみのキャラクターがマンガでわかりやすく解説してくれるので、国語が苦手な子供もスラスラと読み進められますよ。
作文が書けないのはなぜ?つまずきポイントを攻略
「作文が苦手」という子供はなぜ、作文が書けないのでしょうか?
たいていの小学生が作文でつまずくポイントは2つあります。
- 何を書いたらよいのかわからない(テーマ選び)
- どう書けばよいのかわからない(コツやルール)
この2つを攻略できれば、作文がスラスラ書けるようになります。それでは、具体的にどのようにすればよいのか詳しくみていきましょう。
作文が書きやすいテーマの選び方とアイデア
作文をスラスラ書くためにはテーマが大切です。書きやすいテーマを選ぶと、スムーズに文章を展開できます。
小学生にとって、1番書きやすい内容は自分の気持ちです。気持ちが強ければ強いほど、思いを伝えたくなるものです。
強い衝動が表現できるテーマを選ぶようにしましょう。
次の項目では、具体的に子供の年齢に応じたおすすめのテーマをお伝えします。
- 小学1年生〜2年生におすすめのテーマ
- 小学3年生〜4年生におすすめのテーマ
- 小学3年生〜4年生におすすめのテーマ
作文には、「感想文」「意見文」「紹介文」「創作文」 などさまざまな様式があります。
どの作文様式でも主題は強い心情なので、子供の気持ちが自由に表現できるテーマを選べるとよいですね。
小学1年生〜2年生におすすめのテーマ
小学1〜2年生の低学年の子供は、「思い出」や「自分の好きなもの」を紹介する作文がおすすめです。
- 遠足での思い出
- 運動会の感想
- 家族とのお出かけで楽しかったこと
- 自分の家族やペットを紹介
- 好きなアニメやゲームについて
上記の例は、子供の気持ちをストレートに表現しやすいため、書きやすいテーマといえるでしょう。
小学3年生〜4年生におすすめのテーマ
小学3〜4年生の中学年の子供は、「読書感想文」や「がんばったこと、目標」などがおすすめの作文のテーマです。
- 1学期にがんばったこと
- 夏休みにやりたいこと
- 2学期にがんばりたいこと
- 習い事でのこと
これらは、自分の体験や経験から気持ちを表現できるので、題材として適しています。
小学5年生〜6年生におすすめのテーマ
小学5〜6年生の高学年の子供は、自分の意見を伝えるテーマがおすすめです。
「将来の夢」や「自分の好きなことを紹介する」などは書きやすいので、ぜひ取り組んでみてください。
どのようにしたら、何も知らない人に伝えられるかの視点をもつことが大切です。
さらにステップアップして「事実から何を感じたか」を作文のテーマにしてもよいでしょう。
具体的には、「ニュースや新聞から思ったこと、感じたこと」「調べたものからわかったこと、疑問に思ったこと」などです。
ジャンルは科学でも歴史でも食べ物でも職業でも人でもなんでもOK。子供の関心のある分野から掘り下げられるものを選びましょう。
低学年でも作文がスラスラ書けるコツ4選
作文の苦手な小学生でも、4つのコツを知ることで驚くほど書きやすくなります。低学年のうちから実践できるものなので、ぜひ取り入れてみてください。
- いきなり清書せず構成メモをつくる
- インタビュー形式で主題を整理する
- 一文を短くする
- 書いた文章は見直しする
項目ごとに詳しく説明します。
いきなり清書せず構成メモをつくる
作文において、構成はいわば骨組みのような役割です。
低学年や作文が苦手な子の構成はメモで十分です。メモに書きたい事柄を単語でよいのでピックアップしましょう。
いきなり原稿用紙に清書をすると、書いている最中から「なんだっけ?」と忘れてしまう子もいます。
それを防ぐためにも、メモを横に置いておくと、ブレずに最後まで書き切ることができます。
低学年の子は、時系列で事柄を並べた作文でも大丈夫です。最後までテーマに沿って文章を書くことを目標にしましょう。
インタビュー形式で主題を整理する
内容を深掘りするなら、インタビュー形式で質問をしてみてください。
低学年の子はとくに、自分の体験したことは他人も知っていると思いがちです。
そこで、インタビュー(質問)をすることで、どのような内容を盛り込んだらよいのか気づけます。
たとえば、
「休みの日に、遊園地にいきました。楽しかったです。」
このような作文に、どのような質問をしますか?
- どんな乗り物に乗ったの?
- 誰と行ったの?
- お気に入りを詳しく教えて
などと質問をすると、不足している情報に子供自身が気づけます。
「いつ」「だれが」「どこで」「なにを」「なぜ」「どうやって」などの5W1Hを使って、オリジナル要素を盛り込んだ作文が書けるとよいですね。
一文を短くする
上手な作文を書くコツは、一文を短くすることです。シンプルに言いたいことをすっきりとまとめましょう。
たとえば、
私の将来の夢は、アイドルになってテレビに出たいです。
この文は誤りです。主語と述語が対応していません。
正しく書き直すなら、
私の将来の夢は、アイドルです。テレビに出たいです。
もしくは、
私の将来の夢は、アイドルになってテレビに出ることです。
一文を短くすることで、間違えにくくなります。意識してみましょう。
書いた文章は見直しする
最後まで書けたら、終わりではありません。見直しが重要です。読み返すことで、不自然な日本語に気づけますよ。
チェックすべきポイントは3つです。
- 文末はそろっているか「です・ます」「だ・である」
- 「てにをは」正しい助詞が使われているか
- 主語述語は正しく対応しているか
この3つのポイントをおさえ、完成した作文を読み返してみましょう。
小学4年生以上の作文レベルアップテクニック
小学4年生以上は、もう少しステップアップした文章を書きたいところです。そこで、高学年の子供に向けた作文のコツを3つご紹介します。
- 「はじめ」「なか」「おわり」の型にはめる
- 基本の手順と5W1Hの活用
- 表現力で差をつける
次の項目で、3つのコツを詳しく解説します。
「はじめ」「なか」「おわり」の型にはめる
小学生の高学年は、作文の型を使って、文章を書いてみましょう。全体的にまとまりのある作文が展開できます。
基本的な型は「はじめ」「なか」「おわり」です。分量は1:7:2になるように原稿用紙に目印を打つとよいですね。分量が視覚的にわかります。
小学5年生6年生は「はじめ(序論)」「なか1(本論1)」「なか2(本論2)」「おわり(結論)」4つの構造に挑戦してみてもよいですね。
序論=結論になるように文章を組み立てると、軸がブレずにまとまりのある文章が書けます。
基本の手順と5W1Hの活用
作文がスラスラと書けるようになる手順は以下のとおりです。
- テーマを決める
- 単語や短文でイメージ出しをする
- 出したイメージから1番伝えたいものを決める
- 5W1Hで肉付けする
この手順どおりにすすめると、スラスラと書きたいことが書けるようになります。
テーマを決めたら、まずはイメージを出します。思いついたものを複数、単語や短い文でメモに書いてみましょう。
次に、出したもののなかから、1番伝えたいものを決めます。
1番伝えたいと思ったのはなぜか、どのようなことを伝えたいのかを考えながら内容をふくらませましょう。5W1Hを使って、肉付けします。
5W1Hは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字をとった言葉で、情報をこれらの要素で整理することで、正確に伝わりやすくなります。
この工程は、風船をふくらませるようなイメージです。
ふくらませる前のペタンコの風船を目の前にずらっと並べる→
どの色の風船にするか決める→
空気を入れてふくらませる
ぜひ、このステップで作文を書いてみてくださいね。
表現力で差をつける
さらに、オリジナリティあふれる作文に挑戦したい人は、表現力を工夫してみてください。
単調なことばは幼稚な印象を与えてしまいます。
たとえば、「うれしい」を表現するときは、「ワクワクする」「心が弾む」「みんながバンザイした」などとも言えますね。
「ワクワク」「ウキウキ」などのオノマトペや人の言動で表現できると、一味違ったオリジナリティあふれる文章になります。
新聞や読書などから語彙力を高め、表現の幅を広げられるとよいですね。
【小学生の作文の書き方】作文のルール
どんなにコツを駆使して素晴らしい文章を書けても、ルールを守れていなければ、作文とはいえません。
ここでは作文のルールを解説します。
- 原稿用紙の使い方を知ろう
- 書きことばを使おう
- 文末表現をそろえよう
順に解説します。
原稿用紙の使い方を知ろう
原稿用紙の使い方を確認しましょう。原稿用紙は一般的に20×20の400字詰め原稿用紙を使用します。文具店や100均、ネットショップで購入できるので、用意しましょう。
作文の一般的なルールをまとめました。
①タイトル
原稿用紙の1行目に上から2~3マス空けて書きます。マス内には書かずに、1枚目の欄外に『』をつけて書く場合もあります。
②氏名
氏名は原稿用紙の2行目に書きます。下から1~3マス空けて書くようにしましょう。姓と名の間も1マス空けます。
③段落の初め
どの段落もはじめは1マス下げて書き始めます。
④句読点やカッコ
句読点「、」「。」やカッコは1マス使います。ただし1番上のマスに来てしまうときは、直前の文字(前の行にある最後のマス)といっしょに書きましょう。
コクヨ Campus 原稿用紙 B4
400字詰めのスタンダードな原稿用紙です。紙質がよく書き心地もなめらか。小学生だけでなくどの学年でも使えるため、多めにストックしておくと安心です。
書きことばを使おう
作文では「書きことば」を使います。ふだん話していることばは「話しことば」です。混同しやすいので注意しましょう。
間違えやすいことば
話しことば | 書きことば |
---|---|
〜しちゃう | 〜してしまう |
けど | しかし・けれども |
やっぱり | やはり |
ちょっと | 少し |
などがあります。自然と書きことばを使えるようにチェックしておきましょう。
文末表現をそろえよう
作文には、文末をそろえるというルールがあります。「です・ます」の文章にするか、「だ・である」の文章にするかをはじめに決めましょう。
どちらでも、最後まで統一していれば大丈夫です。子供が書きやすい方にそろえましょう。
***
作文は、書きやすいテーマと書き方のコツ・ルールさえわかっていればスラスラと書けるようになります。
子供がどのポイントでつまずいているのかぜひ、温かく見守ってあげてください。
すぐに上達するのは難しいので、日々の積み重ねが大切です。ふだんから、さまざまなことばや文章にふれてみてくださいね。
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