こんにちは。ごっこランドTimesライターで2児のママのAyako.Oです。
テレビでスポーツやイベントを観ていると、声援に交じって指笛が聞こえることがあります。指笛って画面越しにも「ピー!」っと音がよく通るし、場が一層盛り上がるので、ここぞというときに吹けたらかっこいいですよね♪
ただ、指笛を吹けるのはごく一部の人のみで、マスターするのは難しい印象がありませんか?けれどもコツさえつかめば、意外に誰でも鳴らせるんです!筆者の小学生の娘も練習してみましたよ。この記事を参考に、ぜひ親子でチャレンジしてみてください♪
指笛の原理は?
指笛は単に指を口に入れて吹いているようにも見えますが、なぜ音が鳴るのでしょう?物の音が出る理由は、大まかに次の3つにわけられます。
- 物の震えによるもの(声、太鼓、弦楽器など)
- 空気の乱れによるもの(風切り音)(リコーダー、指笛など)
- 空気が瞬間的に膨張・収縮したもの(拍手、風船の破裂音、ワインの栓抜きなど)
指笛を吹くと音が鳴るのは、2つめの空気の乱れによるもの。空気の乱れる音とは、風切り音のこと。自転車や車に乗ってスピードを出すと、ヒューヒューと風を切る音がしますよね。
指笛も同じで、唇と指で風切り音を出しているのです。通常、口の中の空気に動きはあまりありません。そこに勢いよく息を出すと、息が唇を通るときに空気が急激に乱れます。それが風切り音となり、ピーッと鳴ったものが指笛です。
指笛のやり方とコツ
指笛の仕組みがわかったところで、実際に吹くときのやり方やコツを見てみましょう。ポイントは自分なりに鳴りやすい方法をいち早く見つけること!
指笛には、両手の人差し指を入れる方法や人差し指1本を入れる方法などがありますが、今回は親指と人差し指でOKサインを作る方法で解説します。
口と舌の形
まず指笛を鳴らすのに重要なのは、口と舌の形です。音の出しやすさはその人によるので、「絶対にこの形!」と厳密ではありません。
まずは下記の方法を試してみて、音が鳴る兆しが見えてきたら、口や舌の形を自分なりにアレンジしてみましょう。
- 舌はくるっと丸め、先端を口の天井にぴったりつけます
- 指をOKサインの形にし、第一関節辺りを目安に舌の裏に当てます
- 指を歯でかまないように唇を覆いつつ、口を閉じます(「ま」の発音をするイメージで)
- 指をくわえた状態で、できるだけ口を閉じて出入口を狭くします
- 狭く開けた口に息を送るイメージで、細く長く息を吹きます
※一気に吹いてほっぺたがふくらまないよう注意しましょう
指の角度や幅
指笛をうまく鳴らすコツは、舌に指を密着させること。そして指を入れる深さは第一関節を目安にすること。親指と人差し指の第一関節がちょうど唇の端に当たる程度にすると、音が鳴りやすいようです。
とはいえ口や舌の形と同様、指笛が鳴りやすい指の角度や幅も人によりけり。音を出せるようになったら、舌に当てる指の位置をあれこれ試してみてください。
指の角度や幅を探るときは、空気の通り道をイメージしましょう。指の幅が狭すぎると風の通り道をふさいでしまうし、広すぎると音が鳴りにくくなります。
- 自分にとって音が鳴りやすい指の角度・幅
- 空気がしっかり通れる、ぎりぎりの狭さ
息の出し方
指の置き方が決まったら、次は息の出し方です。指笛を吹くときは、狭く開けた唇へ息を集めるように息を送り出します。
口笛を吹ける人は、それと同様に唇のまん中に息を送りましょう。口笛を吹けない人は、「ヒューヒュー」と声を出すイメージで息を吹いてみてください。のど~舌~指と空気が抜けていく様子を意識します。
息を出すときのコツは、強すぎず弱すぎず適度な量にすること。ほっぺたがふくらんでしまうときは、息を強く出しすぎです。息を出すときは唇の狭いすき間に細く長く息を送るようイメージしてみてください。
動画でも「ヒユー」と息を出すよう解説しています。指笛のコツをつかんで習得できると、こんなに自在に操れるようになるのですね!
指笛を吹いてみよう!
指笛を鳴らすコツをしっかり押さえたところで、筆者の娘も実際に挑戦してみました!ちなみに娘は口笛を少しだけ吹けます。
まずは鏡で口や舌の形を確認し、指をくわえて口笛を吹くように息を出してみたところ…鳴らない!全然鳴らない!スッカスカです。 音が鳴る兆しが見えないまま、あれこれ試行錯誤しつつ練習を続けてみました。するとフとコツをつかんだのか、スカスカな中に「ピュ~…」と音がほんのり加わりましたよ! その後も舌の形や指の角度などを少しずつ変えてみたところ、下記を意識すると比較的音が鳴るようでした。
- 舌の丸め方を浅めにし、先端を上の前歯のつけ根辺りに当てる
- 指を入れる深さを割と浅めに、2本の第一関節がはっきり見える程度にする
- 息を出すときは、とにかく「ヒュー」を意識する
※指笛を吹こうとすると、唾液が飛びがちです。感染症対策のため周囲に人がいないところで練習し、大人が見守るときはマスクをつけましょう。
指笛で大きな音を出すコツ
指笛には適量の息が不可欠であり、大きな音を出すにはなおさら息の量をコントロールする力が必要です。
大声を出すときのように一気にたくさん息を出しても、指笛は鳴らないんです。
息の量をコントロールし指笛の音を大きくするには、肺活量が必要。そして肺活量を鍛えるには腹式呼吸が欠かせません。
腹筋を鍛えて腹式呼吸をマスターすれば、肺活量がアップします。すると息をたっぷり吸えるので吐く量を調節しやすくなり、大きな音も出せるようになります。
ただ、腹式呼吸って実際にやってみようとすると、意外と難しいもの。そんな人に向けて、動画では簡単にできる腹式呼吸のやり方を解説しています。
ポイントは息をフーッとしっかり吐ききって、ポンと脱力すること。この方法なら体の自然な動きを利用するので、リラックスしながら腹式呼吸できますよ。
指笛の音階の作り方
指笛をうまく鳴らせるようになったら、音の高さに変化をつけてみましょう。まずは高音と低音をうまく吹きわけることから始めます。
高音の出し方
口を「う」の形にして上下の唇をできるだけ近づけます。唇同士のすき間を狭くするのがポイントです。
さらに舌を上あごにしっかりつけて口の中の空間をできるだけ狭くすると、高い音になります。
低音の出し方
高音とは逆に口の中の空間を大きくすると、音が低くなります。あくびをするイメージで口を「お」の形にしてみましょう。
高音と低音を吹きわけられるようになったら、唇の開き具合と口の中の空間を少しずつ変えてみましょう。
うまくできればドレミの音階になりますよ。音階をマスターすれば、指笛で好きな曲も吹けちゃうかも♪
慣れてきたら色々な指笛に挑戦!
指笛を吹く指の形としてOKサインを紹介しましたが、ほかにもさまざまな形があります。いろいろチャレンジして自分が吹きやすいスタイルを見つけてみてください。
OKサイン(人差し指+親指)
今回の解説でも使った、一番基本の形です。
OKサイン(人差し指+親指)
人差し指の代わりに中指を使うパターンもあります。
キツネ形1(人差し指+薬指)
人差し指と薬指を使います。
キツネ形2(人差し指+小指)
人差し指と小指を使うパターン。子供はまだ指が短いため、人差し指と小指を近づけるのがちょっと難しいようです。
指1本でコの字形
第1関節から第2関節の部分を舌の裏につけます。
両手の指1本ずつ
人差し指の先端同士をくっつけて舌の裏に当てます。
両手の指2本ずつ
ピースサインを閉じて、両手中指の先端同士をくっつけます。
紹介したパターン以外にも、指笛の方法はさまざま。指をどんな形にすればうまく鳴らせるか、オリジナルのやり方を編み出すのもおもしろそうです♪
今すぐ簡単に指笛ができる!?指笛の裏ワザ
「いくら練習しても指笛が鳴らない…。でもどうしても吹きたい!」そんな人のために、とっておきの裏ワザがあるんです!
それは「沖縄指笛(琉球指笛)」を使った方法。
沖縄指笛は「エイサー」や琉球民謡など沖縄の伝統行事に使われている楽器で、みんな一緒に盛り上がるために欠かせないアイテムです。
沖縄指笛のやり方は下記のとおり。
- 指笛を横に持ち、左右の穴を親指と人差し指でふさぎます
- 口をほんの少し(1、2mm程度)開けて横に引き、「フィー」の形にします
- 指笛の穴のヘリに向けて、かすめるように吹きます
沖縄指笛もコツをつかむまでは練習が必要です。笛を少しずつ回転させながら、音がよく鳴る位置を探してみてください。
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慣れるまでは難しいけれど、できると盛り上がって自慢できちゃう指笛。
指笛がよく鳴るやり方は人によるので、自分にとって一番音を出しやすい状態をいかに見つけるかがポイントでした。どうしても吹けなかったら、沖縄指笛もおすすめです♪
指笛は口に指を入れるので、汚い手で吹くのはNG!必ず手を洗って消毒し、清潔にしてから練習してくださいね。
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