子供にとって絵本を読む時間は、自分の知らない世界と出会える貴重な経験となります。文字が読めるようになってくれば、本を通して自分の興味をどんどん広げていけます。
そしてたとえ文字が読めなくても、ママ・パパとの読み聞かせの時間はきっと子供にとって幸せな時間になるはず。
読み聞かせの中でもポピュラーな童話と昔話の違いはどこにあるのでしょうか?
同じように使いがちですが、違いは作者がはっきりしているか否かという点。
童話はアンデルセンに代表されるような作者や編者が確認できる童話集ですが、昔話は口伝されたものが多く、作者が不明のものが大半です。
日本の昔話は作者不詳のものが多く、厳密には童話ではありません。しかし読み聞かせ絵本として定着しており、多くの子供や大人に浸透しているので、いっしょに紹介していきます。
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日本の童話一覧
日本の童話は数えきれないほど存在しますが、中でも代表的なものには以下のようなものがあります。
- 桃太郎
- 一寸法師
- 浦島太郎
- かぐや姫
- 舌切りすずめ
- 金太郎
- 一休さん
- 花さかじいさん
- 雪女
- おむすびころりん
- 瓜子姫
- 笠地蔵(かさこじぞう)
桃太郎
日本の昔話と言えば、一番に思いつくのは「桃太郎」という人も多いのではないでしょうか。きびだんごで仲間を集め、悪い鬼を退治するという分かりやすいストーリーは、子供も理解しやすいでしょう。
一休さん
とんち話で有名な一休さん。屏風のとらを退治するお話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? アニメ化もされ、さまざまな世代に馴染みのある物語です。
おむすびころりん
おじいさんがうっかりおむすびを転がした先はねずみの世界…!?
誰もが知っているタイトルですが、意外とストーリーは詳しく知らないという人もいるのでは?ぜひこの機会に子供といっしょに絵本を読んでみてください♬
はなさかじいさん
心優しいおじいさんの飼い犬・シロの不思議な力のお話です。花を咲かせる不思議な力には、じつは悲しいエピソードが…。
自分の利益のためだけに動いてはいけない、という大切な教訓も教えてくれます。
瓜子姫
おばあさんが拾った瓜から女の子が生まれ、みるまに美しい娘へと成長していくお話です。幸せに暮らす瓜子姫にあまのじゃくが近づいていき…。 どの時代でも、プリンセスの物語は根強い人気があったのですね!
むかしむかし(全10巻)
日本昔話の中でも、人気の物語10冊を集めたセットです。文字を読めるようになってきた子供にはもちろん、挿絵を楽しんで物語に親しんでいくのにも最適ですよ。
日本のむかしばなし
日本の昔話を13編まとめた絵本です。暗いお話よりも、明るくにこにこしたくなるようなお話を中心に収録されています。 色々なお話を読んで聞かせてあげたいときにおすすめです。
グリム童話一覧
グリム童話とは、ドイツのグリム兄弟がドイツとその周辺の物語を集めてまとめた童話集です。じつは初版のグリム童話はかなり内容が残酷だったようで、何度かの改編を経て、いまのような形になりました。有名なお話には以下のようなものがあります。
- シンデレラ
- ラプンツェル
- ヘンゼルとグレーテル
- 赤ずきん
- ブレーメンの音楽隊
- 七羽のカラス
- いばら姫
- 白雪姫
- 金のがちょう
- 机の上のパンくず
- 牧童
- 死神の名付け親
- 蜜蜂の女王
- 親すずめと四羽の子すずめ
- 奇妙な音楽家
シンデレラ
ディズニープリンセスとして有名なシンデレラは、じつはグリム童話の中のひとつです。恵まれない境遇から、王子様に見初められるまでの「シンデレラストーリー」を、改めて絵本で楽しんでみてはいかがでしょうか?
ラプンツェル
こちらもディズニープリンセスとして有名なラプンツェルですが、グリム童話の絵本として楽しむと、ディズニーアニメとはまた違う良さをたくさん見つけることができます。
いもとようこの美しい挿絵を楽しみながら、子供といっしょにゆっくりと読んでみてください。
ブレーメンの音楽隊
年老いたロバと犬、猫、オンドリが音楽隊に入るために、ブレーメンを目指します。 グリム童話らしいあっと驚くストーリー展開は、子供の心に残る一冊となるのではないでしょうか?
金のがちょう
金のがちょうを手に入れた少年の物語です。ストーリー展開や結末は、日本のお話とは一味違う面白さがあり、大人も子供も楽しめますよ。
お話が少し長いため、子供が無理なく楽しめるペースでゆっくり読み進めていきましょう。
赤ずきんちゃん
赤ずきんちゃんも、知らない人はいないほどの童話の定番ですよね。
風邪を引いたおばあちゃんのお見舞いに行く赤ずきんちゃんを待ち受けるのは、赤ずきんちゃんを狙うオオカミです。挿絵が多い絵本なので、文字にまだ慣れていない子供でも楽しめそうですね!
名作よんでよんで グリム童話15話
グリム童話が15話、コンパクトに収録されています。白雪姫などの定番もしっかり入っているので、毎日の読み聞かせに最適です!
バーナデット・ワッツのグリム絵本(全6冊)
子供にも親しみやすい童話をセレクトし、美しい挿絵で楽しめるグリム童話の絵本セットです。文字が読めるようになってきた子供へのプレゼントとしても最適ですね。
アンデルセン童話一覧
アンデルセン童話は、デンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセンにより作られた童話集で、グリム童話と並び称される童話の古典です。非常に多くの作品を残したとされるアンデルセンですが、代表的な作品は以下のようなものです。
- 人魚姫
- マッチ売りの少女
- おやゆび姫
- みにくいあひるのこ
- はだかの王さま
- もみのき
- 雪の女王
- おおきなおとしもの
- ぶどう酒びんのふしぎな旅
- 赤いくつ
- 絵のない絵本
- ナイチンゲール
人魚姫
人魚姫はディズニーの「リトル・マーメイド」としても有名で、子供の関心も高い絵本となるのではないでしょうか?子供に読み聞かせながら、ママ・パパも深い海の底の人魚の国へ思いを馳せてみてください。
赤いくつ
美しい赤いくつを、キリスト教の堅信礼の日へ履いていってしまった少女の運命が描かれています。結末は哀しい物語ですが、子供の心に強く残る印象的な絵本となるでしょう。いわさきちひろの挿絵もこの絵本の大きな見どころです。
みにくいあひるの子
あひるの兄弟の中で一羽だけ、茶色い毛色の子供がいました。みんなにいじめられたあひるの子は、旅に出ることを決心します。険しい旅に心痛めつつも読み進めれば、ほっと気持ちを撫でおろせる結末です。
はだかの王様
おめしかえの好きな王様が呼んだ仕立屋はとんだ大ウソつきで…!?
こちらも有名な童話ですが、ビビットな色使いの挿絵が子供の目を引きます。まだ小さくて内容を理解するのが難しい子供でも、絵を見て楽しめる絵本です。
マッチ売りの少女
雪の降る寒い夜に、マッチを売る少女は暖を取るためにマッチをすります。その炎の中に見えたものとは…。 短いストーリーのため、夜寝る前の読み聞かせにも最適です!
アンデルセン童話集
「おやゆび姫」や「人魚姫」などアンデルセンの名作を集めた童話集です。 絵がシックで少し大きな子供向けに感じますが、大人も子供も長く楽しめる一冊となりそうです。
アンデルセンのえほん(全4巻セット)
詩人でもあったアンデルセンの、詩的なイメージがさらにふくらむような挿絵と言葉で編集された4冊セットの絵本です。どの1冊が子供のお気に入りとなるか、ママ・パパも楽しみですね。
イソップ童話一覧
イソップ童話の歴史は古く、紀元前6世紀ごろにギリシャのアイソーポス(イソップ)によって生み出されたとされています。しかし詳しい文献などが残っておらず、アイソーポスの詳細は謎のようです。
- オオカミ少年
- 北風と太陽
- 卑怯なコウモリ
- ウサギとカメ
- 王様の耳はロバの耳
- キツネとツル
- 金の斧と銀の斧
- キツネとヤギ
- すっぱいぶどう
- 金の卵を産むめんどり
- ライオンとネズミ
- 塩を運ぶロバ
オオカミ少年
退屈でたまらない羊飼いの少年が、「オオカミがきた!」と嘘をつくいたずらで村人を困らせ続けていると…。
分かりやすいストーリーを通して、大切な教訓を伝えてくれるお話です。
北風と太陽
互いに自分が強いと譲らない北風と太陽は、通りがかった旅人のマントを脱がせた方が勝ちという競争を始めます。
人に対してどうやって接すれば良いのか…温かい言葉と挿絵で語りかけてきてくれる絵本です。
卑怯なコウモリ
鳥と獣の間で喧嘩が絶えなかったとき、こうもりは自分の翼と毛皮を使って、どちらにも良い顔をして過ごしていましたが…?
童話ではありますが、人間の社会でも起こりそうな出来事を上手に描いていて、大人でも読んでいてドキッとするようなストーリーです。
キツネとツル
いじわるなキツネがツルを食事に誘うと、ツルのくちばしがつかえて食べられないような食器でわざと食事を出すいたずらをしました。そんなツルが仕返しに…!? こちらの絵本はそんなイソップ物語の「キツネとツル」を題材に描かれた絵本です。
うさぎとかめ
うさぎとかめがかけっこで勝負します。足の速いうさぎはどんどん先へと進みますが…。 有名な童話ゆえに、その教訓もとっても有名ですよね。ぜひ絵本を通じて子供に伝えたい、世界の名作童話のひとつです。
よみきかせえほん イソップ童話
一話一話に大切な教訓が詰まったイソップ童話を、読み聞かせやすくコンパクトにまとめた童話集です。子供に繰り返し聞かせてあげたい一冊となりそうですね。
イソップどうわ25話 名作よんでよんで
こちらもイソップ童話を読みやすくまとめた一冊です。かわいいイラストでまとめられ、子供も目で楽しめる楽しい一冊となっています♬
子供に童話を読み聞かせるときのポイント
子供と充実した読み聞かせの時間を過ごすためには、いくつかポイントがあります。
動画やアプリにはない絵本の魅力を十分に味わうため、まずテレビの電源を落とし、スマホは手元から離しておきましょう。ママ・パパもスマホを触りながら読むのではなく、子供といっしょに絵本のストーリーや挿絵を楽しみながら読むことで、子供も絵本の世界により集中できるはず。
子供によっては読んでいるそばからページを勝手にめくってしまって、ママ・パパの思うように読み聞かせを進められないこともあるかもしれません。「せっかく読んであげているのに!」と思うときもありますが、子供にとっては絵本の先が気になっているサイン。
順番通りに読むことにあまりこだわりすぎず、ふと手を止めたページがあればそこについて話しかけてみてあげましょう。最初は最後まで読み切れなくても、子供の集中力がついてくるうちにだんだんと読み進められるようになってくるでしょう。
気をつけたいのが、無理やり手を止めさせたり、じっと座らせたりするなど、読み聞かせを強制してしまうことです。なぜなら読み聞かせ自体を子供が「嫌な時間」と捉えてしまう可能性があるからです。
大人でも一冊の本の中で興味があるところと無いところがあるように、子供もはじめから一冊を読破するのは難しいこともあります。絵本に楽しい気持ちで触れ合ってもらうことを大切にしていきたいですね。
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日本にも世界にも数多く存在する童話ですが、こうして一覧として見てみるとそれぞれで世界観が異なる物語が集まっていますよね。
有益な教訓が学べることや、子供の知らない世界が広がっていくこと、読書にはたくさんの魅力が詰まっています。
読書の時間が子供にとって楽しいものになるよう上手に導いてあげながら、読み聞かせの時間を大切に過ごしたいですね。
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