「とうもころし」や「ぶっころりー」などの、子供のかわいい言い間違いの数々。聞いているだけで思わず笑みがこぼれてしまいますよね♪
これは、おしゃべりができるようになってきた1、2歳ごろから5歳ごろまでの期間限定でみられる成長の証なんです。
そんなかわいい子供の言い間違いについて調べたアンケートの結果を大公開!
我が子が言い間違い期真っ最中のママ・パパにとっては「あるある!」で、子供がもう少し大きくなったママ・パパにとっては「懐かしい〜!」な言い間違いが、きっとありますよ☆
あるあるすぎて笑っちゃう!子供の言い間違いエピソード
みんなの家庭ではどんな言い間違いがあるの?ということで、知育アプリ「ごっこランドTimes」でママ・パパに行ったアンケート(※)の結果をまとめてみました!
※2022/2/3~7 回答数207人「ごっこランド」上アンケートによる
とうもころし、とうころもし
正しくは「とうもろこし(トウモロコシ)」。
これはもう、子供のかわいい言い間違いとしては殿堂入りともいえるものですね♪
スタジオジブリから1988年に公開された映画『となりのトトロ』で、4歳のメイが「とうもころし」と言っていたのは有名な話です。筆者もわが子が同じように言い間違えるのを聞いて「本当にこう言うんだ…!」と感動した記憶があります。
ぶろっころり、ぶっころりー
正しくは「ぶろっこりー(ブロッコリー)」。
かわいく言い間違われる言葉の代表格であるブロッコリー。「ぶっころりー」と言われると、物騒な言葉にビクッとしてしまいそうですが(笑)、他にも「ぶっこりー」「もろっこりー」になっちゃうこともあるとか!
えべれーたー
正しくは「えれべーたー(エレベーター)」。
一か所順番が逆になっちゃったパターン。マネしてると大人も言い間違えてしまいそうになります。たしかに「エベレーター」の方が言いやすいですもんね☆
おすくり
正しくは「おくすり(お薬)」。
こちらも一か所順番が逆になっていますね♪文字に起こしてみても、ひらがなで書くと一見間違っていないように感じてしまうぐらいスムーズです。
街の看板に「おすくり」と書いてあっても気づける自信がありません…!
へりぽくたー
正しくは「へりこぷたー(ヘリコプター)」。
「ぷ」が「ぽ」に変化して順番が変わって、かっこいい乗り物がかわいい何者かに変化を遂げました。「あ!ヘリぽくたー!」と空を見上げながら目をキラキラさせる子供は、まさにかわいいの権化です♡
おーけーぐるぐる
正しくは「おーけーぐーぐる(OKグーグル)」。
デジタルネイティブな現代の子供たちならではの言い間違い。「ぐーぐる」より「ぐるぐる」の方が、子供にとっては馴染みのある言葉ですもんね。
ちなみに、「おーけーぐるぐる」でもちゃんと反応してくれる、との声も!
おかさな
正しくは「おさかな(お魚)」。
「おさかな」の方が言いやすいのでは?と思ってしまいますが、こんな間違い方もあるんですね♪我が家の次男の「おさかな」は、文字の並びは合っていたもののサ行が言えずに「おしゃかな」でした☆
おけしょん
正しくは「おけしょう(お化粧)」。
末尾の「う」が「ん」に一文字置き換わっただけで、かわいい言葉に大変身!ママがお出かけの準備をしている姿を観察しながら覚えたんですかね。大人のすることに純粋な興味と熱い視線を送るかわいらしい光景が目に浮かびます♡
かたつるみ
正しくは「かたつむり(カタツムリ)」。
声に出して比べてみると、たしかに「つむり」より「つるみ」の方がスムーズ!さらっと流れる感じで言いやすいです。
おこさらまんち
正しくは「おこさまらんち(お子様ランチ)」。
外食で子供に人気のメニューも、一か所入れ替わってしまいました。かわいさが加わって、さらにスペシャル感アップですね☆
おとそ
正しくは「おそと(お外)」。
一か所文字が入れ替わると、まるで縁起物のお酒のようになってしまいますね☆「おとそ、いくの☆」なんてかわいく言われたら、疲れた身体に鞭打って付き添っちゃいそうです。
おすばな
正しくは「おすなば(お砂場)」。
赤ちゃんも楽しめる公園の人気スポットは、他にもサ行が変化した「おしゅばな」「おしゅなば」バージョンもあるみたいですよ♪
ばんがる
正しくは「がんばる(頑張る)」。
テレビの中で戦うヒーローを「ばんがれー!」と応援する時や、パズルや遊具など気合を入れて挑戦する時に登場する「ばんがる」。3歳ごろの言い間違いとしてよく見られるようですね。
すぱぺぴー、ぱすげってぃ
正しくは「すぱげってぃ(スパゲッティ)」。
英語の発音を基準にした「スパゲティ」でも、イタリア語の発音を基準にした「スパゲッティ」でも、どちらにしても子供にとっては難しい発音ですよね。その分面白い変化が見られるので「うちの子はこうだった!」という言い間違えがたくさん出てきそうです。
べんべい
正しくは「せんべい(煎餅)」。
べんべい、べんべい、べんべい…ちょっぴり外国語のようなこの響き、後からじわじわくるこの感じ…口に出すと、なんだかクセになります。「べんべい」、美味しいですよね♡
てぃきーちゃん
正しくは「きてぃちゃん(キティちゃん)」。
1974年に誕生したサンリオのキャラクターで、世界的な人気を誇るキティちゃん。名前の順番が入れ替わっても、あまり違和感ないかも!?キティちゃんの親戚などの設定でいてほしいですね、「てぃきー」ちゃん♡
てべり
正しくは「てれび(テレビ)」。
この変化は、あらゆる家庭で見られるようです!ラ行と濁音の組み合わせが難しいあまり順番も文字も変化して、もはや「て」しか合ってない…!でも「てべり」で何となく通じますよね、テレビだねって。不思議です。
ぷぜれんと
正しくは「ぷれぜんと(プレゼント)」。
こちらもラ行と濁音の組み合わせ!難易度の高いやつ!しかもその前は破裂音の「ぷ」!唇と舌と歯をたくさん動かさないといけないので、言い間違えちゃうのもわかります。
ぽっくぽーん
正しくは「ぽっぷこーん(ポップコーン)」。
上記の「プレゼント」と同じく、外国語をそのままカタカナで表現して使っている「ポップコーン」。大人にとっては当たり前になっていても小さい子供にとっては発音しづらいですよね。でもリズム感はばっちり合ってます!そしてかわいさもアップしています♪
どぼろー
正しくは「どろぼう(泥棒)」。
「どぼろー」って言うと、まるでかわいいキャラクターのようになってしまいます。大人からするとかえって言いにくくなってる気もしますが、濁音が続く方が子供にとっては言いやすいのかもしれません。
しむ
正しくは「しぬ(死ぬ)」。
確かに、「飲んだ→飲む」だし「読んだ→読む」なので「死んだ→死む」ってなりそうですもんね。日々触れる言葉の中における動詞の活用パターンで、マ行で活用する五段動詞はたくさんあるけれどナ行変格活用はこの「死ぬ」だけです。子供なりに規則性を見出して、頑張って学習しているのがわかる言い間違いですね。
きない
正しくは「こない(来ない)」。
こちらも特殊な活用パターンからくる言い間違いです。日常会話で使う動詞の中で唯一のカ行変格活用である「来る」の変化は、子供からすれば「?」ってなるのは納得です!
かたい
正しくは「たかい(高い)」。
一か所順番が入れ替わって別の意味になってしまうことで、大人が混乱するのがこの言い間違い。「かたい」は「硬い」「固い」「堅い」など当てはまるパターンも多いので、まさかの「高い」の可能性も視野に入れておきましょう☆
やらわかい
正しくは「やわらかい(柔らかい)」。
一文字入れ替わったパターンの言い間違い。唇をすぼめて発音する「わ」の音は、単体では気になりませんが「ら」の音と並ぶとどちらが先にくるかで言いやすさが変わるのがわかります。子供は、言いやすい方を自然に選んでいるんですね。
いたましゅ、いたいたしゅー
正しくは「いただきます(頂きます)」。
食事の時のごあいさつ「いただきます」が、かわいく大変身!小さい手と手を合わせて「いたいたしゅー!」と言う姿は、食卓を笑顔であふれさせてくれそうです♪
子供が言い間違えるのはなぜ?
子供の言い間違いは、2~5歳ごろの子供の発達段階における自然な現象です。唇や舌を動かす力が未発達で正しく発音しづらいため、「音位転換(音位倒置)」のように発音する上で簡単な方に変換してしまうのです。
また、知識や経験不足による勘違いから、自分の知っている範囲の言葉に置き換えて理解しようとすることで起こる場合もあります。
いずれにせよ、子供が頭をフル回転させながら、一生懸命コミュニケーションを取ろうとしている証です。インプットしたりアウトプットしたりをくり返しながら、経験的に言語習得しているのです。
子供の言い間違いは放っておいて良い?
子供が言い間違いをしているのを聞くと、「ちゃんと直しておかないと、間違ったまま覚えてしまうのでは?」と不安になるママ・パパもいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは無理に訂正しなくても大丈夫です。言葉の表現の仕方を学んでいる証。年齢とともになくなっていくので、安心してくださいね。
筆者は、長男が言い間違いをしていた時、正しい言葉を覚えてほしくてやんわりと訂正していました。「おちゃ、のんだい!」と言うのに対して「うん、お茶、“のみたい”のね。」というように。言い間違いは徐々になくなり、今は口が達者な小学生になっています。
一方で次男の時には、言い間違いのかわいさと訂正する必要がないことを知ったため、あえてそのままにし、次男が言い間違えると一緒になって言い間違えていました。
「あみるほいる、くだしゃい!」「あみるほいるね、了解!」のように。それでも言い間違いは消えてしまい、5歳の今では残念ながらほぼなくなってしまいました。
個人差はあるとは思いますが、正そうが正すまいが成長と共に言い間違いは自然になくなることを経験的に知りました。
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子供の言い間違いは、まわりの大人のマネをしながら一生懸命言語習得にはげむ、子供の成長の証です。間違いといってもネガティブな要素はないので、あたたかい目で見守ってあげましょう。
気が付いたときにはいつの間にかなくなっていたりするので、かわいい言い間違いをしてくれる年齢の子供がいるママ・パパは、ぜひ動画を撮るなりメモに残すなりして、その時期ならではのかわいさを存分に堪能してくださいね☆