こんにちは!ごっこランドTimesライターのサキです。
この記事を読んでいるママやパパも、小さい頃に熱中した遊びの1つに「鬼ごっこ」があるのではないでしょうか?
一口に鬼ごっこといっても、色鬼、氷鬼、影鬼……などさまざまな種類がありますよね。さらに最近では新しいルールの鬼ごっこもあるのだとか……♪
鬼ごっこには楽しいだけでなく、さまざまな能力を育む効果もああります。
今回はそんな鬼ごっこによる知られざる効果と、定番鬼ごっこからユニークなルールの鬼ごっこまで年齢別に解説します。
世界で楽しまれている鬼ごっこも紹介するので、ぜひ親子やお友達で楽しんでみてくださいね。
鬼ごっこは子供の発達を促す最高の遊び!
幼少期の子供は、遊びの中からさまざまな能力を育みます。その中でも鬼ごっこは全力で走ることができる全身運動の1つ。
走る方向を変えたり、急ブレーキをかけたりする中で体のバランスを取ったり、転ばないように踏ん張ったりと、日常生活ではあまりしない動きができる遊びでもあります。
また鬼がどう動くかを予想したり、隠れてみたりと予測や戦略を練る経験を積むこともできますね。
鬼ごっこはシンプルな遊びだけに「ハイハイで鬼ごっこ」や「しっぽを取る鬼ごっこ」など、年齢や人数に合わせてルールを変えることができるのも魅力の1つ。
足が速い子だけでなく、誰もが楽しめるのが鬼ごっこの魅力ですよね。
幼児〜小学生まで楽しめる!鬼ごっこ一覧
特別な道具が必要なく、いつでも、どこでも、誰でも楽しむことができる鬼ごっこ。
定番の鬼ごっこから、イマドキにアレンジされたユニークな鬼ごっこまで10種類を紹介します。ぜひお休みの日に親子やお友達と楽しんでみてはいかがでしょうか?
鬼ごっこ
シンプルな鬼ごっこは、鬼がほかの人を追いかけ、タッチされた人が今度は鬼になってまた子を追いかける……というシンプルなルール。
ルールがシンプルだからこそ、人数が多くても楽しめるのが魅力ですね。またアレンジを加えてさまざまな楽しみ方ができます。
親が追いかけて子供が逃げる…といったように追いかけっこを楽しむだけなら2~3歳からもチャレンジ可能です。
<アレンジポイント>
まだ走るのが難しい年齢の子供に合わせて移動はハイハイだけにしたり、年上の子は移動方法をケンケンにしたりとルールをアレンジすれば年齢が違う子供たちも一緒に楽しめますよ。
・遊べる年齢:2歳〜
・人数:2人~
氷鬼ごっこ
氷鬼では、鬼にタッチされた子はその場で動けなくなりますが、仲間の子にタッチしてもらうと再び動けるようになります。
鬼が子を全員凍らせないと永遠に鬼になってしまうため、時間を決めて鬼を交代できるようにするとみんなが楽しく遊べるでしょう。
<アレンジポイント>
人数が多い場合は、鬼が不利になりすぎないように鬼の数を増やすのがおすすめ。鬼の人数が増えることで凍った子の見張りをする鬼がいたり、挟み撃ちをしたりと鬼の戦略が広がるのがおもしろいところですね。
・遊べる年齢:3歳〜
・人数:3人~
高鬼(低鬼)ごっこ
基本的なルールは通常の鬼ごっこと同じですが、鬼が高いところにいる子をタッチできないのが高鬼の特徴です。
ただし、子は同じ場所にいられるのは10秒まで。10秒以内に別の場所に移動しなければなりません。
<アレンジポイント>
木や遊具など、何かの下にいる時は鬼が10秒間子をタッチできない低鬼もあります。子供が立てるような高い場所がない場合や、年齢の小さい子供たちも一緒に遊ぶ場合におすすめです。
・遊べる年齢:5歳〜
・人数:3人~
色鬼ごっこ
スタートから10秒間経ったら鬼は色を宣言し、子は鬼が宣言した色のものに触ります。鬼は自分が宣言した色に触っている子にはタッチできません。
鬼がタッチする前に全員の子が指定された色を触っていた場合は、もう1度同じ鬼でやり直しです。
<アレンジポイント>
色さえあれば楽しめるため、ある程度のスペースがあれば雨の日の室内遊びにもおすすめです。短い時間で区切りをつけられるので、リズムよく遊ぶことができるのがいいですね。
・遊べる年齢:3歳〜5歳
・人数:3人~
増え鬼ごっこ
基本的なルールはシンプルな鬼ごっこと変わりませんが、増え鬼の特徴は鬼が子をタッチすると、タッチされた子が鬼となって増えていくこと。
どんどん子が少なくなっていくのがおもしろいので、大人数でやるのがおすすめです。
<アレンジポイント>
増え鬼をもっと盛り上げるなら、鬼にタッチされた子は手をつないでいく「手つなぎ鬼」もおすすめ。鬼が増えるほど動きづらくなるので、子が少なくなってもなかなか決着がつかない点がおもしろいですね。
手つなぎ鬼なら、年上の子が年下の子をフォローしながら遊ぶこともできますよ。
・遊べる年齢:2歳〜5歳
・人数:3人~たくさん
影鬼ごっこ
鬼が子を捕まえる時に、タッチではなく影を踏むのが影鬼です。時間帯によって影の長さが変わるため鬼の有利不利が変わるのもおもしろい点ですね。
4~5歳の子供は影の長さを計算しながら遊べるようになるのでよりスリルも増すでしょう。
<アレンジポイント>
年齢が離れている子供がいっしょに遊ぶ場合、年上の子のハンデとして「有効な部分は頭だけ」など人によってルールを変えてみるのもおすすめ。
その場合、ケンカにならないように大人が審判などを担当するといいでしょう。
・遊べる年齢:2歳〜5歳
・人数:3人~
バナナ鬼ごっこ
氷鬼と同じく鬼にタッチされた子は固まりますが、固まるときはバナナのように両腕を上に上げた状態になるのがバナナ鬼の特徴です。
バナナ状態を解除するには、仲間の子にタッチしてもらい皮を向いて(手を下ろして)もらわないといけないません。バナナの格好がかわいく、子供たちが盛り上がること間違いなし!
<アレンジポイント>
鬼にタッチされて固まった子は両手を腰に当てて仁王立ちになり、仲間の子が固まった子の腕の隙間に手を差し込むと固まった状態が解除される「コンセント鬼」もあります
また仲間の子が2人1組となって固まった子を囲んで手をつなぎ「(しゃがんだ状態で)電子レンジで…(立ち上がって)チーン!」とかけ声を言うと固まった子が解凍されて動けるようになる「電子レンジ鬼」などユニークなアレンジもあります。
・遊べる年齢:2歳〜5歳
・人数:3人~
しっぽとり
子はタオルやビニールひもなど細長いものをズボンのお尻の部分にはさんだ状態で鬼から逃げます。
子は鬼にしっぽを取られたら負けです。単純な足の速さだけでなく、緩急のつけ方など遊びの中で体の使い方を習得できる仕組みがたくさんあります。
<アレンジポイント>
しっぽとりは2人1組でも楽しめますが、大勢でも楽しめます。2つのチームに分かれてしっぽとりをおこない、制限時間内に残った人が多いチームが勝ちというアレンジや、個人戦で多くのしっぽを集めた人が勝ちというアレンジもできます。
しっぽの素材によって難易度が変わる点もおもしろいですね。
・遊べる年齢:3歳〜
・人数:2人~
三角鬼ごっこ
3人1組で遊びます。マーカーなどで三角形を作り、その周りで鬼ごっこをします。小さいスペースでもでき、足の速さに関係なく遊べるのが特徴です。
反対向きに走ったり、フェイントをかけたりと戦略や体をうまく使うことが求められるのでサッカーやバスケットボールなどのスポーツにも通ずる力を育てる効果もあります。
<アレンジポイント>
三角鬼に慣れたら、フィールドを四角形にした「四角鬼」もおすすめ。四角鬼は三角鬼よりも子の動ける範囲が広いため、鬼はより工夫が求められます。
・遊べる年齢:4歳〜
・人数:3人
ボール鬼ごっこ
基本的なルールは鬼ごっこと変わりませんが、鬼はタッチではなくボールを当てて子を捕まえます。子はボールをよけるかキャッチすればセーフです。
子がボールをキャッチした場合、ボールを遠くに投げて鬼を遠ざけることができます。走ることに加えて投げるという動作も加わりかなり高度なので、小学生になっても楽しめる鬼ごっこです。ボールは当たっても痛くないような柔らかいものを使いましょう。
<アレンジポイント>
ボールを使った鬼ごっこはたくさんのアレンジできます。
まず4人1組となり、半径2メートルほどの円の中に鬼が入ります。子は円の周りにバラバラに立ち、ボールをパスしあいます。
鬼がタッチできるのはボールを持っている子のみ。ボールを持っている子は移動ができないので、早く他の子にボールをパスしないと鬼にタッチされてしまう……というルールです。
鬼に捕まりたくないからといって無理なパスをするのはNG。キャッチミスをした場合はその子が鬼と交代です。
・遊べる年齢:4歳〜
・人数:3人~
世界の鬼ごっこもおもしろい!海外の子供が遊ぶ鬼ごっこ
じつは鬼ごっこは世界中の子供たちが楽しむ遊びの1つ。……といっても、鬼に追いかけられるというルールではない国も多いようです。世界で楽しまれている鬼ごっこを紹介しますので、ぜひ親子でチャレンジしてみてくださいね。
アメリカの鬼ごっこ|どうぞうあそび
氷鬼と似ているのがアメリカの「どうぞうあそび」です。「彫刻」役の鬼が逃げる人を追いかけ、捕まった人は「銅像」としてポーズをとって固まります。
彫刻役が全員を捕まえたら、最後に1番好きなポーズの銅像を選び、選ばれた人は次の彫刻役になります。1度銅像になったら解除されることはないようですが、次々と銅像になっていく仲間の様子を見ているのもおもしろそうですね。
フランスの鬼ごっこ|あくまのしっぽ
日本の鬼ごっことしっぽ取りをミックスしたようなルールなのが「あくまのしっぽ」です。
「あくま」役の鬼はハンカチをズボンのおしりの部分にはさんでしっぽにします。逃げる役の人はあくま役のしっぽを取ったら勝ち。あくまにタッチされたら銅像になり負けです。
ニュージーランドの鬼ごっこ|ブルラッシュ
15メートルほどの間隔で引かれた2本の線の間でおこなう鬼ごっこです。鬼が「赤い服の人」などとお題を言ったら、当てはまる人が逃げます。
子は片方の線からスタートし、反対側の線を超えたら子の勝ち。子が反対側の線を越える前にタッチされたら子の負けです。鬼が「ブルラッシュ」と言ったら全員が逃げます。
フィリピンの鬼ごっこ|ブワン・ブワン
地面に直径5メートルほどの円を描き、真ん中に線を引きます。鬼以外の人は全員円の中に入り逃げます。ただし鬼は線の上しか歩くことができません。タッチされた人は鬼と交代です。日本の「三角鬼」に少し似ていますね。
モロッコの鬼ごっこ|ニワトリといも虫
「手つなぎ鬼」の鬼と子の逆バージョンです。鬼以外の人は前の人の肩をつかんで1列に並び「いも虫」になります。鬼がタッチできるのは、いも虫の1番後ろの人だけです。
捕まったら鬼はいも虫の1番後ろにつき、いも虫の先頭の人が次の鬼になります。
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鬼ごっこは特別な道具が必要ないので、いつでもどこでも楽しめるのが魅力ですよね。室内で楽しめるものもあるので、雨が続く時の運動不足解消にもおすすめです。楽しいだけでなく、子供の発達を促す効果もある鬼ごっこ。ぜひ楽しんでください!