子供が成長してくると、いつ子供部屋を用意しようか考え始めますよね。そんなママ・パパたちのために、子供部屋に関する気になる情報をまとめました。
子供部屋は何歳から必要?
出典:PRTIMES
子供が何歳になったら子供部屋を用意するべきか、明確な決まりはありません。それぞれのおうちによって、子供の成長度合いや家庭環境が異なるため、子供部屋が必要になるタイミングも異なるでしょう。
不動産会社の株式会社AlbaLinkが2024年4月に実施した「子供部屋を用意したタイミングに関する意識調査」では、小学校入学前後に子供部屋を用意したという回答がもっとも多くなっています。続いて多かった回答は、中学校入学前後。環境が変わるタイミングで子供部屋を用意するおうちが多いようです。
ちなみに海外では、赤ちゃんのうちからひとりで寝かせる習慣があるため、子供が生まれてすぐに子供部屋を用意するそうですよ。
【年齢別】子供部屋の目的
子供の年齢によって、子供部屋を作る目的も変わってきます。それぞれの年齢で、子供部屋の目的にどのような違いがあるかみてみましょう。
未就学児
保育園や幼稚園に通うような、小さい子供に子供部屋を用意する場合、子供の遊び部屋として使用することが多いでしょう。子供部屋を用意することで、リビングがおもちゃで散らかることが少なくなるので、部屋が片づけやすくなりそうですね。
日本の場合、未就学児でひとりで寝られる子供は少ないと思いますが、海外では赤ちゃんの頃から自分の部屋でひとりで寝ている子供もいます。海外の子供と同じように、子供だけで寝られるようにネントレをしてきたおうちは、子供の寝室として使うこともあるでしょう。
小学校低学年
小学生になると、学校の授業の予習・復習や宿題をする必要があります。そのため、勉強机を用意するタイミングで子供部屋を設けるおうちが増えるでしょう。ランドセルや教科書など、子供のものも増えるので、子供部屋にまとめておいた方が準備もスムーズにできます。
ただし、小学校低学年の場合、ママ・パパが宿題をみてあげたり、わからないところを教えてあげたりする機会も多いでしょう。リビング学習がメインのおうちは、子供部屋がなくても問題ないかもしれません。
小学校高学年
子供が小学校高学年になったら、勉強に集中できる環境を用意してあげた方が良いでしょう。とくに、中学受験をする予定のおうちは、学習環境をしっかりと整えてあげる必要がありますね。また、子供のプライバシーを考えて子供部屋を作るおうちもあるようです。
この年齢になると、子供もひとりで寝られるようになるため、勉強部屋兼寝室として使うことが多いでしょう。
中学生以上
中学生になると、学校の授業のレベルも上がり、勉強時間が長くなります。また、思春期の子供も増えるため、プライバシーに配慮したスペースを確保する必要があるでしょう。子供の成長のためにも、子供部屋をできるだけ用意してあげたいですね。
子供部屋を作るメリット
ここからは、子供部屋を作るとどんなメリットがあるのかお伝えします。
子供のプライバシーを守れる
子供部屋のメリットのひとつが、子供のプライバシーを守れることです。子供が小さい頃はママ・パパがいろいろと気にかけてあげる必要がありますが、ある程度大きくなってきたら、子供自身も家族に秘密にしたいことができるのではないでしょうか。子供のプライバシーを守るためにも、自分だけの部屋を用意してあげたいですね。
自立心が育つ
子供部屋には、自立心が育つというメリットもあります。子供部屋を作ったら、基本的には子供が自分の持ち物を管理することになりますよね。整理整頓をしたり、掃除をしたりと、今までママ・パパに任せていたことも自分ですることになるでしょう。子供部屋を用意してもらったことをきっかけに、いつまでも家族に頼りっぱなしなのではなく、自分ひとりで考えて行動できる力も身につきます。
共有スペースが散らかりにくくなる
子供部屋を作ることで、共有スペースが散らかりにくくなるという、ママ・パパにとってうれしいメリットもあるでしょう。子供の荷物を子供部屋に移動するだけで、リビングなどの共有スペースの物が減り、すっきりと片付くはずです。
子供が小さいと、どうしてもカラフルなものが増えがちですよね。インテリアにこだわりたいのに難しいと感じているおうちもあるかもしれませんが、子供の荷物がなくなると、共有スペースのインテリアを統一しやすくなりますよ。
子供部屋を作るデメリット
子供部屋を作ると、メリットだけでなくデメリットも生じます。デメリットをどのように解消するべきか、家族で話し合ってみてください。
子供の行動を把握しにくくなる
子供部屋を作ると、部屋のなかの様子がわかりません。子供が部屋で何をしているのか、子供部屋がなかったときに比べて子供の行動を把握しにくくなります。
本当に勉強しているのか、スマホやゲームに夢中になっていないか、場合によっては時々確認する必要があるかもしれません。
コミュニケーションが不足することも
子供部屋を用意することで、子供と話す機会が減ってしまう可能性もあります。とくに思春期の子供の場合、自分の部屋にこもることも増えるでしょう。すると、子供の変化に気づけないかもしれません。
子供が何か悩んでいたり困っていたりしたら、すぐにサポートしてあげられるように、コミュニケーションをとる時間はしっかり確保したいですね。
子供の人数分の部屋が必要になる
ひとりっ子以外のおうちでは、子供の人数分の部屋が必要になることもデメリットといえるでしょう。仮にママ・パパの寝室を1部屋とすると、2人きょうだいのおうちでは最低でも3部屋、3人きょうだいの場合は4部屋が必要です。ママ・パパがそれぞれ個室を持ちたい場合はさらに部屋が必要ですね。
ファミリー層向けのマンションの間取りは3LDKが多いといわれているため、きょうだいが多いおうちは、子供部屋を確保できる間取りの家を探すのも大変かもしれません。
子供部屋を作ったら意識したいポイント
子供部屋の目的やメリット・デメリットを理解したところで、子供部屋を作ったら意識したいポイントも把握しておきましょう。子供部屋を作ったことを後悔しないためにも、しっかり確認していただきたいことを紹介します。
ルールを作る
子供部屋を用意するなら、必ずルールを作ることをおすすめします。とくに、スマホの利用時間、ゲームのプレイ時間などは決めておいた方が良いでしょう。場合によっては、スマホやゲーム機を使わないときは親が預かるなど、子供が勉強に集中できるようなルールを設けるといいですね。
ただし、厳しすぎるルールを作ってしまうと、子供も反抗的な態度をとるようになる可能性があります。ルールに正解はないので、子供とよく話し合い、家族みんなが納得のいくルールを作ってみてください。
鍵をつけない
子供部屋には、なるべく鍵をつけない方が良いでしょう。鍵をつけてしまうと、子供が部屋にこもってしまう可能性が高くなります。
子供部屋に入るときは、必ずノックをして、部屋に入る許可を得てから入るようにしましょう。いくら自分の子供とはいえ、子供もひとりの人間です。勝手に入ることはせず、きちんと子供の気持ちを尊重してあげたいですね。
コミュニケーションをとる
子供部屋を作ったら、共有スペースで過ごすときにはなるべくコミュニケーションをとるように心がけましょう。
子供部屋を作り、いっしょに過ごす時間が少なくなると、そのぶんコミュニケーションをとる時間もなくなります。子供の些細な変化にも気づきにくくなってしまうので、食事の時間など、いっしょに過ごすときはできるだけ子供の様子を把握できるようにしたいですね。
子供部屋はきょうだいでいっしょでもいい?
きょうだいがいるおうちは、子供部屋を1部屋にするか、人数分用意するか迷うかもしれません。子供が小さいうちは、きょうだいいっしょの部屋でも問題ないでしょう。しかし、子供の成長につれて、帰宅時間や学習時間、睡眠時間などに差が生じて、生活リズムが異なってきます。できれば、人数分の子供部屋を用意してあげたいですね。
また、異性のきょうだいの場合は、それぞれのプライバシーのためにも、できるだけ個別の部屋を用意してあげましょう。
子供部屋が足りない場合は?
きょうだいが多く子供部屋が足りない場合、新しい家に引っ越すか悩むおうちもあるでしょう。しかし、必ずしも引っ越さなければいけないわけではありません。年齢の近い同性のきょうだいであれば、1部屋をいっしょに使うことは可能です。また、リビングに広さがあれば一画をロールスクリーンなどで区切って、プライベートな空間を作ってあげることもできるでしょう。
上の子と下の子の年齢差がある場合は、上の子が家を出るまでは下の子の部屋をほかのきょうだいといっしょにするなど、臨機応変に対応しましょう。
子供部屋を複数人で使う場合は、写真のロフトベッドのように、省スペースで置ける家具を活用してみるのもいいですね。
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子供部屋を用意すべきタイミングは、それぞれのおうちで異なります。きっと、どのようなタイミングでも、子供は自分だけの部屋を用意してもらえたらとってもうれしいはずです。今回の記事を参考にしながら、子供部屋について家族でよく話し合ってみてくださいね。
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