赤ちゃんのおくるみについての情報をまとめました。おくるみの巻き方や注意点も紹介するので、最後までチェックしてくださいね。
おくるみとは?
おくるみとは、赤ちゃんをくるむための大判の布の総称です。アフガン、スワドルなどと呼ばれることもあります。
おくるみでくるんであげることで、赤ちゃんは安心感を得られ、大人も赤ちゃんを抱っこしやすくなりますよ。
また、おくるみは赤ちゃんに生まれたときから備わっている反射的な運動(原始反射)の一つ「モロー反射」を抑えるために有効です。
モロー反射とは、仰向けに寝かせて頭を少し上げた状態から急に下がったときに、驚いたように両手を広げて何かに抱きつくような仕草をすること。突然ビクッと動くので、ママ・パパは驚いてしまうかもしれませんが、新生児から生後4か月頃の赤ちゃんにみられる正常な反応といわれています。
モロー反射は些細な刺激に反応して起こりやすく、寝かしつけの際にモロー反射によって泣いてしまう赤ちゃんも多くいます。そうした赤ちゃんの寝かしつけに役立つのがおくるみです。
おくるみでくるんであげることで、モロー反射を抑え、スムーズに寝かせやすくなりますよ。おくるみとして販売されているもののほか、バスタオルやブランケットでも代用できます。
おくるみは何枚くらい必要?どんな素材がいい?
おくるみは、2〜3枚程度用意しておくのがおすすめ。赤ちゃんのうちは、ミルクの吐き戻しやおむつ漏れなどが起こりやすく汚れやすいため、洗い替えがあると安心です。双子の場合は、4〜6枚くらいを目安に用意することをおすすめします。
また、季節によっておすすめの素材が異なります。
春生まれ
春生まれの赤ちゃんにおすすめの素材は、コットン素材です。
やわらかな肌触りで、保温性や通気性も優れているコットンのおくるみは、寒暖差のある春に使いやすいでしょう。
夏生まれ
汗をかきやすい夏生まれの赤ちゃんにおすすめの素材は、ガーゼ生地やパイル生地です。
ガーゼ生地は、やわらかくて通気性が良く、蒸れにくいのが特徴。濡れてもすぐに乾くため、汗をかきやすい夏にぴったりの素材ですよ。また、パイル生地はタオルにも使われている生地で、保温性や吸水性に優れています。
秋生まれ
秋生まれの赤ちゃんも、春と同様に、コットン素材のおくるみが使いやすいでしょう。
また、最近は秋も気温が高く、夏日(25度以上)になる日もあります。赤ちゃんは大人よりも体温が高く汗っかきなので、ガーゼやパイル生地のおくるみを使うのもおすすめです。
冬生まれ
冬生まれの赤ちゃんは、フリースやフランネル生地などのおくるみを選ぶのがおすすめ。
フリースはポリエステル、フランネルは綿を使用していて、起毛素材で保温性が高いのが特徴です。赤ちゃんが冷えないようにあたたかい素材で包んであげましょう。
おくるみはいつからいつまで使う?
おくるみは、新生児から生後4か月頃まで使うことが一般的です。個人差はありますが、寝返りができるようになったら、おくるみを卒業するタイミングといわれています。
ものによっては、授乳ケープやひざ掛けなどとしても使えるため、おくるみを卒業してからも長く愛用できるものもありますよ。
おくるみの使い方・巻き方
おくるみの巻き方は、主に3種類あります。それぞれの巻き方を紹介します。
基本巻き
基本巻きは、名前の通り、おくるみのスタンダードな巻き方です。大判の正方形のおくるみを使うとやりやすいですよ。
- おくるみをひし形に広げ、一つの角を三角に折り曲げます。折り曲げたところと赤ちゃんの肩のラインを合わせましょう。
- 赤ちゃんの腕を胸の前に置き、おくるみの片側の端を持って上から包み込むようにして巻き、端を体の下に入れます。
- おくるみの裾を持ち、赤ちゃんの足が動かせるようにふわっと折り、首元に入れ込みます。
- 2と反対側の端を持ち、赤ちゃんをくるむようにして背中側に入れ込みます。
おひな巻き
おひな巻きは、おくるみに巻くときの姿が着物を羽織ったおひなさまのようにみえる巻き方です。赤ちゃんがお腹のなかにいたときのような姿勢を保てるので、安心感があり、眠りにつきやすいといわれています。長方形の布を使うと巻きやすいですよ。
- 長方形のおくるみを横に広げ、赤ちゃんの頭がおくるみから出るように寝かせます。手は胸の上に置いてあげましょう。
- おくるみの上側の片端を持ち、赤ちゃんを巻くようにして、反対側の背中部分に巻き込みます。
- 反対側も同様に巻きます。おくるみがおひなさまのように台形になっているのがポイントです。
- 赤ちゃんの足の裏同士をくっつけるか、あぐらの状態にします。
- おくるみ下側の片端を持ち、反対側の赤ちゃんの肩部分まで持ち上げて巻き込みます。
- 反対側も同様に巻きます。
半ぐるみ
半ぐるみは、手足をよく動かすようになった赤ちゃんにおすすめの巻き方です。基本巻きと同じ巻き方ですが、赤ちゃんの腕が出るように巻くのがポイント。
おくるみの上に置いたとき、おくるみを折り曲げた部分と赤ちゃんの脇のラインが重なるようにして、腕が自由に動く状態で巻いてあげましょう。
- おくるみをひし形に広げ、一つの角を三角に折り曲げます。折り曲げたところと赤ちゃんの脇のラインを合わせ、腕を出した状態にしましょう。
- おくるみの片側の端を持って上から包み込むようにして巻き、端を体の下に入れます。
- おくるみの裾を持ち、赤ちゃんの足が動かせるようにふわっと折り、胸元に入れ込みます。
- 2と反対側の端を持ち、赤ちゃんをくるむようにして背中側に入れ込みます。
赤ちゃんにおすすめのおくるみ6選
Amazonや楽天で購入できる、赤ちゃんにおすすめのおくるみをピックアップしました。出産祝いにもおすすめです☆
エイデンアンドアネイ(aden + anais)
「エイデンアンドアネイ」はおくるみの定番ブランド。コットンモスリン100%のスワドルは、軽くてやわらかく、通気性も良いので、赤ちゃんをくるむのにぴったり。洗濯機で簡単に洗えて、乾きやすいので、清潔に保ちやすいですよ。
ディズニーデザインのほか、オリジナル柄も種類豊富でかわいいので、お気に入りを探してみてください。
ジェラートピケ(gelato pique)
大人にも人気のルームウェアブランド「ジェラートピケ」のおくるみは、オーガニックコットンを使用したベア天竺素材で、やわらかい肌触りです。フード付きなので、お昼寝やお出かけのときにも重宝しそう。パリの移動遊園地で遊ぶ動物たちをイメージした、かわいらしい絵柄に癒されますね☆
ケラッタ(kerätä)
信州発のベビーブランド「ケラッタ」のおくるみは、やさしくふんわりとしたガーゼ素材。通気性がよく速乾性にも優れているので、オールシーズン快適に使えます。柄の主張が強すぎず、おくるみを卒業した後も長く使えそうですね。
ディモワ(10mois)
ベビー&マタニティアイテムをそろえる「ディモワ」には、マット入りのおくるみがあります。マットごとくるむので安定感があり、抱っこしやすく、寝かしつけにも便利です。面ファスナー付きで赤ちゃんをしっかりくるめますよ。カバー単体でも使えるので、おくるみを卒業した後は、薄手のブランケットとしても活用できます。
マールマール(MARL MARL)
くすみカラーがかわいい「マールマール」のフード付きタオルは、おくるみとしても使える便利なアイテム。赤ちゃんの肌にやさしいオーガニックコットン100%で作られています。スナップボタンを留めればバスポンチョにもなるので、さまざまなシーンで活躍しますよ。
白雲(HACOON)
今治タオルブランド「白雲」のおくるみは、モコモコのくま耳のフード付き。雲のようにふっくらとやわらかく、なめらかな肌触りで、赤ちゃんをくるむのにぴったり。カラーはホワイトのほか、クリーム、ピンク、パープル、ブルーがあり、どれも淡くやさしい色づかいです。
おくるみの活用方法
先ほどもお伝えしたように、おくるみは、赤ちゃんをくるむだけでなくさまざまな使いみちがあります。おくるみを卒業してからも、さまざまなシーンで活用できますよ。
授乳ケープ
おくるみは、授乳ケープの代用品として役立ちます。
授乳ケープは、外出時、赤ちゃんに母乳をあげたいときに使うもの。ママの体を隠せるので、授乳室などがない場所でも、周囲を気にせず授乳できますよ。
また、外出先はふだんと様子が異なるため、赤ちゃんが授乳に集中できないことも。授乳ケープのなかに入れてあげることで、赤ちゃんが落ち着いて母乳を飲める環境が作れます。
授乳ケープ代わりにおくるみを使うときは、赤ちゃんとママの体をしっかり覆える大判サイズがおすすめ。また、透けにくい色・柄を選ぶと安心です。
ひざ掛け
おくるみは、ひざ掛け代わりにも使えます。冬はもちろん、夏場でも冷房が効いている室内など、少し肌寒いときにおくるみを持っているととても便利ですよ。
ベビーカーでのお出かけのときには、市販のブランケットクリップを使って、赤ちゃんにかけてあげるベビーブランケットとして使うのもおすすめです。
赤ちゃんの寝具
おくるみは、赤ちゃんの寝具代わりにも使えます。お昼寝用の掛け布団として使うほか、ガーゼやパイル生地など通気性の良い素材であれば、シーツとして布団に敷くこともできますよ。
おくるみの注意点
最後に、おくるみを使う際の注意点をお伝えします。赤ちゃんに危険が及ばないように、必ず守りましょう。
うつ伏せや横向きで寝かせない
おくるみを使ったときに限らず、赤ちゃんを寝かせるときはうつ伏せや横向きで寝かせないように気をつけましょう。
うつ伏せ寝は、SIDS(乳児突然死症候群)のリスクがあるといわれています。厚生労働省でもSIDS対策として、1歳になるまでは仰向けに寝かせることを推奨しています。
仰向け寝は、睡眠中の窒息事故を防ぐことにもつながるため、赤ちゃんの安全を守るためにも意識しましょう。
寝返りするようになったらおくるみを卒業する
寝返りができるようになったら、おくるみの卒業を検討しましょう。おくるみを使い続けると、赤ちゃんの寝返りや呼吸を妨げてしまう可能性があります。
おくるみを卒業した後は、赤ちゃんの体温調整に便利なスリーパーが便利ですよ。
強く巻きすぎない
おくるみを巻くときは、強く巻きすぎないことも大切です。
強く巻いてしまうと、赤ちゃんの呼吸を妨げるほか、熱がこもりやすくなり、体温調整が難しくなってしまいます。また、股関節脱臼のリスクも高くなります。
とはいえ、緩すぎるとほどけてしまうため、少しゆとりを持たせるくらいが理想です。何度か巻いていくなかで、ちょうど良い巻き加減をみつけてみてください。
あたためすぎていないか確認する
おくるみで包んだ赤ちゃんは、熱がこもりやすいため、あたためすぎていないか確認が必要です。汗をかいていたり頬が赤くなっていたりと、暑そうな様子がみられたら、おくるみを使うのはやめましょう。
また、室温が高いと熱もこもりやすくなります。赤ちゃんにとって快適な室温になるように調整しましょう。
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おくるみを使えるのは、生後数か月のみですが、持っているととても便利なアイテムです。育児がもっとも大変な時期でもありますが、おくるみに包まれた赤ちゃんのかわいい姿に癒されてくださいね。
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