子供が小学校に入学したり、ひとりで習い事へ通い始めたりして、見守り用のGPSを検討しているおうちも多いのではないでしょうか。今回は、iPhoneユーザーに人気のAirTagが子供の見守り用アイテムとして使えるか調べました。
AirTag(エアタグ)とは?
Apple | |
1個入り4,980円/4個入り16,980円 | |
直径31.9mm、厚さ8.0mm | |
11g | |
Bluetoothによる近接検出、Apple製U1チップ | |
ボタン電池(CR2032) |
AirTagは、Apple社が販売する紛失防止トラッカーです。鍵や財布、バッグなど、持ち物につけたり入れたりして使用します。
持ち物の場所がわからなくなったとき、iPhoneやiPadなどのApple社デバイスで「探す」アプリを使用することで、持ち物のおおよその場所を教えてくれるとても便利なアイテムです。
AirTagの仕組み
AirTagは、持ち主が設定したデバイス(iPhoneまたはiPad)と距離が離れると、周囲のAppleデバイスが検知できるように安全なBluetooth信号を送信します。AirTagからの信号を受け取ったデバイスは、位置情報をiCloud上に自動送信。持ち主は「探す」アプリ内のマップ上で、AirTagを追跡できるようになります。
AirTagはプライバシー機能を内蔵。情報はすべて暗号化され、位置情報も匿名で提供されるので安心です。もちろん、持ち主以外がAirTagの場所をみることもできません。
AirTagは子供の見守りに使える?
位置情報がわかるAirTagは、一見、子供の見守りにも使えそうに思えますよね。しかし、Apple社はAirTagを人の追跡に使用することを推奨していません。
逆に、迷惑な追跡に使用されることを防ぐために、AirTagが持ち主の手元を離れてしばらく経つと音が鳴るように設計されています。そのため、場合によっては子供の学校の授業中に音が鳴ってしまうこともあるようです。
AirTagを子供の見守りに使いたいママ・パパは、こうした注意点をしっかりと把握したうえで、自己責任で使いましょう。
AirTagを子供の見守りとして利用する方法
AirTagを子供の見守りアイテムとして使う方法を紹介します。
1.AirTagを設定する
出典:Appleサポート
まずは、AirTagの設定が必要です。見守りに使用するiPhone(またはiPad)とのペアリングを行いましょう。
AirTagをデバイスに近づけると、上記のような画面が表示されるので「接続」をタップします。AirTagの名称を設定し、AirTagをApple IDに登録したら、設定完了です。
設定自体はとても簡単!初期設定が苦手な人も、手順通りに進めればすぐに登録できるでしょう。
2.ランドセルにAirTagを取り付ける
設定したAirTagをランドセルに取り付けましょう。AirTagはケースの種類が豊富で、キーホルダー型やストラップ型、リストバンド型などのケースに入れることも可能です。Apple社純正のものだけでなく、さまざまなケースが販売されていますよ。子供が喜びそうなかわいいデザインのケースを選んであげましょう♪
見えない位置にあった方が安心だと感じる場合は、ランドセルのポケットなどに入れておくと良いでしょう。
3.位置を確認する
引用:Apple(日本)
実際に「探す」アプリを起動して、AirTagの位置が検出されるか確認してみましょう。
AirTagの位置情報は最大5人と共有可能です。共有したい場合は「探す」アプリ上で設定が必要なので、忘れずに設定してくださいね。設定の方法はAppleサポートページをご確認ください。
AirTagのメリット・デメリット
Appleユーザーには便利なAirTagですが、先ほどもお伝えしたように、人の追跡用アイテムとしては推奨されていません。そのため、子供の見守りとして使うにはメリットだけでなくデメリットもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・価格が安い ・電池のもちが良い ・使い回しできる |
・Androidユーザーは使えない ・周りにiPhoneユーザーがいないと検知できない ・大まかな場所しかわからずタイムラグがある ・音が鳴ってしまうことがある |
AirTagのメリット
まずはAirTagのメリットをチェックしましょう。
価格が安い
AirTagは、1個入り4,980円(税込)、4個入り16,980円(1個あたり4,245円、ともに税込)と比較的手に取りやすい価格で購入できます。
また、多くの見守りGPSは利用料などの月額料金が発生しますが、AirTagは不要です。子供用見守りアイテムにあまり費用をかけたくない場合は、買い切り型のAirTagを検討しても良いでしょう。
電池のもちが良い
AirTagはボタン電池(CR2032)を使用しています。1年以上バッテリーが持つ設計のため、こまめに電池の残量を確認する必要はありません。
電池が切れそうなタイミングで、ペアリングしたiPhoneに通知が来るのも便利ですよ。
使い回しできる
AirTagは、もし子供の見守り用として使わなくなったとしても使い回しが可能です。
AirTagの本来の使い方は、紛失防止トラッカー。見守り用GPSとして使うのを辞めたとしても、持ち物の紛失防止アイテムとして役立ちます。なくしたら困る財布や鍵などにつけておけば安心ですね。
子供だけでなく大人も使え、不要になっても使い道があるため、買って損はないでしょう。
AirTagのデメリット
AirTagは、子供の見守りアイテムとして使うにはデメリットの方が多くなります。デメリットをしっかりと理解してAirTagの導入を検討してくださいね。
Androidユーザーは使えない
AirTagは、Apple社の「探す」ネットワークを使用するため、Appleデバイスユーザーのみ使えるアイテムです。そのため、ママ・パパのスマートフォンがAndroidの場合、AirTagは使えません。
周りにiPhoneユーザーがいないと検知できない
AirTagは、近くにあるときは設定した持ち主のiPhoneのBluetoothを、遠く離れた場所にあるときは、その周辺にあるiPhoneの位置情報から場所を特定します。
そのため、iPhoneを使っている人が周りにいない環境では、位置情報を検知できなくなってしまいます。
電車など公共交通機関で周りにiPhoneユーザーが多い環境であれば位置を確認できますが、学校内では先生がiPhoneを持っていないと場所を確認することは難しいでしょう。
大まかな場所しかわからずタイムラグがある
AirTagは、見守り用として使うには正確な位置情報を把握しにくく、大まかな場所しかわからないというデメリットもあります。
周囲のiPhoneユーザーの有無やネットワークの通信状況によって、位置情報や更新時間にばらつきがあるようです。3〜5分程度で更新されることもあれば、15分以上更新されないこともあり、リアルタイム性にはかけてしまうとの意見もありました。
子供の場所や時間を正確に知りたい人には不向きといえます。
音が鳴ってしまうことがある
AirTagには、設定した持ち主のデバイスと長時間離れたときに音が鳴る機能があります。
これはストーキングなどの迷惑な追跡を避けるためですが、学校や塾などの授業中などに鳴ってしまうと困りますよね。
8〜24時間以上でランダムに音が鳴るという情報があったため、登校から帰宅するまでの時間が長時間になってしまう場合は、AirTag以外の見守りアイテムを考えた方が良いでしょう。
AirTagの利用が向いている人
AirTagは以下のようなおうちにおすすめです。
- できるだけ価格を抑えたい
- 大まかな位置情報がわかれば良い
- とりあえず試してみたい
- 見守り時間が8時間未満である
- 人口の多い都市に住んでいる
AirTagは、価格が手頃で汎用性もあるため、とりあえず試してみたい人におすすめです。また、家と学校が比較的近く、大まかな位置情報だけわかれば良いおうちには使いやすいアイテムといえます。
ただし、子供の見守り時間が長時間になると音が鳴ってしまうリスクもあるため、授業時間が長く下校時間も遅い子供がいる場合はよく考えた方が良いでしょう。
また、比較的人口の多い都市に住んでいると、周りにiPhoneユーザーがいる可能性が高くなります。人の少ない郊外や地方などでは検知されないこともあり、やや使いにくいかもしれません。
AirTagと子供用GPSの違い
子供の見守りとして代表的なアイテムが、子供用GPSです。AirTagと子供用GPSにはどのような違いがあるのかまとめました。
AirTag | 子供用GPS | |
---|---|---|
4,980円 | 5,000〜10,000円程度 | |
- | 500〜1,000円程度 | |
電池:1年以上 | 充電:1週間〜2か月ごと | |
Bluetooth、Apple製U1チップ | GPS、携帯基地局、無線LANなど | |
△ | ◎ | |
× | ◎ |
子供用GPSは、本体価格のほかに毎月の通信料金が必要なものが多いため、AirTagに比べて費用がかかります。子供の見守りに特化しているため、ボイスメッセージが送信できたり、お知らせボタンや防犯ブザーがついていたりと、もしものときにも役立つ機能が搭載されています。
機能によって月額料金が変わるので、使いたい機能をよく考えて決めると良いでしょう。
子供用見守りGPSのおすすめ3選
子供の見守りにおすすめのGPSを紹介します。より詳しく知りたい方は子供用GPSのおすすめ記事を参照してくださいね。
あんしんウォッチャー/あんしんウォッチャー LE
あんしんウォッチャー | あんしんウォッチャー LE | |
---|---|---|
10,000円→9,900円 | 5,680円→3,975円 | |
539円→最大1年間無料 | 539円→初月無料 | |
50mm×50mm×18.8mm | 50mm×50mm×18.8mm | |
53g | 53g | |
GPS、KDDIの基地局(au4GLTE)、無線LAN | GPS、KDDIの基地局(au4GLTE)、無線LAN | |
リチウムイオン電池 1500mAh(充電:USB-C) | リチウムイオン電池 1500mAh(充電:USB-C) | |
最大10人 | 最大10人 | |
あんしん通知設定、ボタンで通知機能、防塵防水性能(IP55) | あんしん通知設定、ボタンで通知機能、防塵防水性能(IP55) |
「あんしんウォッチャー(あんしんウォッチャー LE)」は、auが提供する子供の見守りに特化したGPS端末です。ランドセルやカバンに入れておくだけで、子供の居場所や移動履歴がわかります。
あんしんウォッチャーとあんしんウォッチャーLEは、商品の機能や仕様は同じ。あんしんウォッチャーは、1年以上の契約を前提に、月額利用料12か月無料の特典がついています。一方、あんしんウォッチャーLEは、本体価格は安くなりますが、月額利用料は初月のみ無料です。利用期間や使用シーンにあわせて選びましょう。
高精度のGPSだけでなく、KDDIの携帯電話基地局、街中の無線LANからの測位にも対応しているため、より正確な情報の取得が可能に。電波が届きにくい地下や屋内の移動でも、子供の足取りが追いやすくなっています。
本体のボタンを長押しすることで、現在地を通知できるのでいざというときにも安心です。
位置情報は、契約者のほかに最大9人までの家族と共有できます。1契約で2台まで利用でき、2台目の月額料金は無料なので、二人きょうだいのおうちも使いやすいでしょう。
みてねみまもりGPS
GPSトーク | 第3世代 | |
---|---|---|
5,680円 | 5,808円 | |
GPSプラン528円 ボイスメッセージ付GPSプラン748円 |
GPSプラン528円 | |
50mm×50mm×22mm | 48mm×48mm×22mm | |
63g | 56g | |
GNSS L1/L5デュアルバンド(GPS / みちびき QZSS / BeiDou / Galileo / GLONASS)、アシストGPS(A-GPS)、Wifi、携帯基地局、SBAS | GNSS(GPS / みちびき QZSS / BeiDou / Galileo / GLONASS)、アシストGPS(A-GPS)、Wifi、携帯基地局、SBAS | |
リチウムイオンポリマー電池2000mAh(充電:USB-C) | リチウムイオンポリマー電池2000mAh(充電:USB-C) | |
制限なし | 制限なし | |
トークボタン機能、行動通知機能、お知らせボタン機能、生活防水・防塵(IP55) | 行動通知機能、お知らせボタン機能、生活防水・防塵(IP55) |
「みてねみまもりGPS」は、お知らせボタンを搭載した子供の見守りGPS。ボタンを長押しするだけで、ママやパパのスマホアプリに通知が届きます。
最新機種の「みてねみまもりGPSトーク」(2024年6月発売)では「ボイスメッセージ付GPSプラン」を選択すると、ボタンひとつの簡単操作で端末とスマホでボイスメッセージのやりとりが可能。送信回数の制限もないので、気軽に連絡できますよ。
GPS本体の通知音はオン・オフを切り替えられるので、状況に応じて使い分けられるのも便利ですね。
ボイスメッセージは不要で見守り機能だけが必要なおうちは、GPSのみのプランを選びましょう。旧機種の「第3世代」を選んでもOKです。
2024年4月現在、新入園・新入学お祝いキャンペーンとして、本体価格が割引されています。安く手に入れたい人は早めにチェックしてみて!
スマート防犯ブザーotta.g
10,780円 | |
GPS見守りプラン 748円 音声パック80プラン 880円 音声パック220プラン 1,078円 |
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直径64mm、厚さ34mm | |
80g | |
GPS・携帯基地局・Bluetooth LE | |
リチウムイオン電池650mAh(充電:USB-C) | |
最大10人 | |
マイスポット通知、ボイスチャット、防犯ブザー、防水機能(IP55準拠) |
「スマート防犯ブザーotta.g」は、声によるコミュニケーションとGPS・独自技術による高精度の位置記録で、子供の見守りを叶えるアイテム。
GPSで子供の位置をいつでも確認できるほか、マイスポット通知を使うことで、学校への到着や帰宅、お出かけなど、ライフスタイルにあわせた位置通知も可能です。
また、防犯ブザー機能がついているため、万が一のときは、ブザーを鳴らすことで位置と周囲の音声をスマホへ自動送信。子供の状況がすぐにわかります。
ボタンひとつの簡単操作で、ボイスチャットも利用可能。プランによってボイスメッセージの利用回数が決まっているため、必要な機能をよく考えてプランを決めてくださいね。
子供の見守りにはAirTagよりGPSがおすすめ!
AirTagは子供の見守りに使うこともできますが、本来の用途ではないため自己責任での使用となります。精度が高く、子供の見守りに特化したGPSを利用するのがおすすめですよ。
今回紹介したGPSもぜひチェックしてみてくださいね。
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