こんにちは、ごっこランドTimesライターのshimamuです。
羽を擦り合わせてコロコロと鳴くコオロギ。近年は栄養が豊富な、昆虫食としても注目されていますよね。
コオロギはペットとして世話を楽しむだけでなく、爬虫類への餌用にもなります。飼育のポイントを押さえれば、自宅で気軽に育てられますよ。
そこで、コオロギに与えるおすすめの野菜や人工餌、覚えておきたい飼育方法などをまとめてみました。これからコオロギを飼いたいと考えている人の参考になれば幸いです。
コオロギは何を食べる?
コオロギは、基本的になんでも食べる雑食性の虫です。野生のコオロギは、草や植物性の食べ物のほかに、動物や昆虫の死骸も摂取します。
ペットや餌として買うならば、人間が食べるものでもOKです。動物性タンパク質を含むコオロギ専用の餌のほかに、野菜や果物を与えてみても。タンパク質が不足すると共食いの傾向があるため、バランスの取れた食事が重要です。
コオロギにはペット用と餌用がいる?
日本には「エンマコオロギ」「ミツカドコオロギ」「ツヅレサセコオロギ」「オカメコオロギ」などが生息しています。エンマコオロギは乾燥に強く地上で生活をするため育てやすく、ペット用として人気がありますよ。
餌として飼育されるのは主に「ヨーロッパイエコオロギ」「フタホシコオロギ」などです。成長が早く、ジャンプ力が弱いため、餌として扱いやすいのが理由とされています。
コオロギは「ペット用」「餌用」と厳密に分けられているわけではありません。エンマコオロギを餌用として育てたり、ヨーロッパイエコオロギをペットとして育てることも可能です。
コオロギに与える餌のおすすめ
雑食性でなんでも食べるコオロギ。健康に成長させるには、栄養に配慮した食事を与えるのも大切です。おすすめの餌を確認しておきましょう。
野菜の切れ端
コオロギに与えるのは、水分を多く含む野菜がおすすめです。きゅうりやレタス、白菜などが冷蔵庫にあれば、切れ端を入れてあげるだけでOK!乾燥したものよりも、新鮮な野菜の方がいいでしょう。
タマネギやネギ、ニンニクなど、刺激や香りの強い野菜は避けるのが無難です。バナナやリンゴのような、果物もおすすめ!時間が経つと臭いが発生するので、毎日取り換えるようにしてください。
鰹節や煮干し
コオロギは野菜のみ与えていると、タンパク質が足らずに共食いする場合があります。野菜と共に与えるタンパク質としておすすめなのが、鰹節や煮干しです。
鰹節や煮干しを与える場合は、細かくすり潰してあげるといいでしょう。ドッグフードやキャットフードを細かくして与えるのもいい方法です。
タンパク質入りの人工餌
コオロギ専用の人工餌を与えてもいいでしょう。大豆や砕いたとうもろこしに魚粉を混ぜたものが多く、タンパク質もいっしょに摂取できますよ。
人工餌を床に撒いてしまうと、掃除が大変になります。できれば餌ケースに入れて与え、こまめに交換するようにしてください。
コオロギに与えるおすすめの餌を紹介しますので、参考にしてくださいね。
SMILE PET CLUB「コオロギ用フード」
安全性にこだわった食材を使用した、コオロギフードです。コオロギの食いつきや、成長について考えられた商品なので、安心して与えられます。豊富なタンパク質で、共食いを防いでくれる効果も!
fuu「うまうまコオロギのごはん」
小動物グッズを扱うお店「fuu」が、コオロギのために作ったごはんです。とうもろこしや脱脂大豆など、コオロギの生体に合わせて配合したオリジナルフードですよ☆
月夜野ファーム「コオロギフード」
とうもろこしや大豆をベースに桑の葉を配合した、栄養価の高いコオロギフードです。安心・安全の国内生産なのもうれしいポイント。餌用のコオロギに与える商品なので、ペット用には別の商品を与えましょう。
ビバリア レップカル「コロオギフード」
ビバリアレップカルのコオロギフードも、餌用に与える栄養価の高い商品です。同社が販売するサプリメントと併用することで、より栄養価の高いコオロギに成長しますよ。
コオロギへの餌の与え方や頻度
コオロギに与える餌は、新鮮で清潔なものを選びましょう。餌ケースに適量を入れ、食べやすいよう細かく切るのがおすすめです。
餌は毎日1回、新鮮なものに取り換えます。朝・昼・夜の何時に交換するか、習慣として決めておくといいですよ。食欲が減退したり餌を食べなかったりした場合は、健康状態を確認する必要があります。
コオロギの飼育に必要なもの
コオロギを飼育しようと決めたら、飼育ケースや給水器などを用意する必要があります。具体的に必要なものについて解説していきます。
飼育ケース
コオロギを飼うには、プラスチック製の飼育ケースが必要です。昆虫や爬虫類用に販売されている商品ならば、問題ないでしょう。衣装ケースで代用してもOKです。
ケースを選ぶときは、脱走や密集を避けるため、じゅうぶんな深さと広さがあるものを選びましょう。換気をよくするため、蓋に穴が開いているかも確認してください。
水・給水器
コオロギにとって水は非常に大切なもの。水を与えないと、あっという間に全滅してしまいます。脱脂綿やスポンジに水を含ませたり、コオロギが溺れない程度の浅い皿に水を入れたりしてあげましょう。
水の取り替えが面倒ならば、給水器を使う方法もあります。コオロギ専用の吸水器も販売されていますよ。
床材
コオロギはプラスチックの床だとうまく動けず、移動がしにくいといわれています。動きやすいよう、床材を入れてあげるのがおすすめです。以下のようなものが床材として適しています。
- 昆虫用ハスクチップ
- ティッシュペーパーやキッチンペーパー
- 新聞紙
- 園芸用の土
しかし、床材を敷くことで掃除が面倒になるという意見も。コオロギの快適さを優先するか、お手入れのしやすさを優先するか、考えて決めるといいでしょう。
なお、コオロギは土で卵を産みます。もし繁殖をさせたいと考えているならば、土を用意してあげるといいですよ。
隠れ場所
夜行性のコオロギは、身を隠す場所(シェルター)がないとストレスが溜まってしまいます。床材が隠れ場所としての役割を果たす場合もありますが、できれば別で用意してあげましょう。
身近にあるものだと、紙製の卵パックが適しています。凹凸がいくつもあるので、多くのコオロギが身を隠せますよ。専用のシェルターを購入してもいいでしょう。
コオロギ飼育のポイント
コオロギは育て方を間違えると、たった1日で全滅してしまう可能性があります。健康に育てるために、覚えておきたい大切なポイントをチェックしておきましょう。
直射日光が当たらない場所に置く
コオロギは夜行性なので、光を嫌います。窓際のような太陽の光が当たる場所には置かないようにしましょう。玄関や部屋の隅など、薄暗いところが適しています。
過密飼育に注意する
飼育ケースに対して個体数が多すぎると、過密飼育になりストレスが溜まります。ストレス状態下にあるコオロギは共食いしたり、死んでしまったりする場合も。なるべく余裕を持ったスペースで飼育してあげましょう。
温度に注意する
コオロギの飼育に適した温度は20~30度です。20度以下になると衰弱してしまう個体も出てくるでしょう。真冬はパネルヒーターで加温したり、暖房のきいた室内に置いたりといった配慮が必要です。
また、猛暑日になるような暑い日も注意が必要です。家のなかでもっとも涼しい場所に置いてあげましょう。冷房のきいた部屋の隅に置いてあげてもいいですね。
餌はケースに入れて与える
コオロギに与える餌は、ケースに入れて置くのがおすすめです。餌が床材に落ちたままだと、腐敗し異臭を放つ可能性があります。
ケースは食品用のおかずカップでも、小さなお皿でも構いません。毎日取り替えて、清潔な状態を保つようにしましょう。
コオロギに適切な餌を与えて、元気に育てよう
なんでも食べる雑食性のコオロギ。一見すると育てるのは簡単に思えますが、栄養面や飼育方法は注意する必要があります。野菜や鰹節、タンパク質を適度に与えながら、元気なコオロギを育ててみてください。
※紹介している商品は、ごっこランドtimesで販売しているのではなく、各サイトでの販売になります。各サイトで在庫状況などをご確認ください。
※記載の情報や価格については執筆当時のものです。価格の変更の可能性、また、送料やキャンペーン、割引、クーポン等は考慮しておりませんので、ご了承ください。