こんにちは。ごっこランドTimesライターのばしみくです。
筆者は元教員で現在、塾講師として勤務しています。教育のプロとしての目線から、不登校の小学生向けの自宅学習について、おすすめをまとめました!
この記事を読んで、ぜひわが子に合った学習スタイルを選ぶヒントにしてみてください。
不登校の小学生にタブレット学習をおすすめする理由
不登校の小学生におすすめの勉強法は、タブレット学習です。
タブレット学習は、時間や曜日にとらわれず、好きな時間に好きな場所ですぐに学習ができます。
教科書に即した内容をアニメーションや映像授業などでわかりやすく解説してくれるため、不登校の小学生に人気の勉強法です。
また、さまざまな教材があり、好みや難易度に合わせて学習を進められる点もおすすめポイント。
学校の授業を受けられなくても、自分のペースに沿って進められるタブレット学習は、不登校の子供にぴったりですよ。
文部科学省の認めた条件を満たして、学校とうまく連携をすれば、自宅でのタブレット学習が出席扱いになる場合もあります。
ぜひ、わが子に最適なタブレット学習を選んで、学力の定着を図りましょう!
不登校の小学生向け|おすすめ通信教育・タブレット学習8選
教材名 | 1か月あたりの受講料(税込) | 教科 | 難易度 | レベル別コース | 専用タブレット | 質問対応 |
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すらら | 8,228円〜 別途入会金7,700円〜 |
3科目(小中コース):国語・算数・英語 ※英語は中学範囲 4科目(小学コース):国語・算数・理科・社会 ※理科・社会は小3〜小6の範囲 5科目(小中コース):国語・算数・理科・社会・英語 ※理科・社会は小3〜中3の範囲、英語は中学範囲 |
易 | × | × | 〇 |
デキタス | 3,300円 | 4科目(小1・小2):国語、算数、英語、生活(英語検定) 5科目(小3〜小6):国語、算数、英語、理科、社会(英語検定) |
易 | × | × | 〇 メール |
サブスタ | 4,900円 | 4科目:算数、国語、理科、社会 | 易 | × | × | 〇 メール・LINE |
進研ゼミ小学講座 チャレンジタッチ | 3,250円〜 | 3教科(小1・小2):国語・算数・英語 5科目(小3〜小6):国語・算数・理科・社会・英語 |
易〜中 | ・標準コース(小1〜小6) ・ハイレベルコース(小1〜小3) ・上位コース(小4〜小6) |
〇 | 〇 |
スマイルゼミ | 3,278円〜 別途専用タブレット代金10,978円 |
5科目:国語・算数・理科・社会・英語 | 易〜中 | ・標準コース ・発展コース |
〇 | × |
Z会 小学生タブレットコース | 3,315円〜 | 5科目(小1・小2):国語・算数・みらいたんけん学習・英語・プログラミング学習 7科目(小3〜小6):算数・国語・理科・社会・英語・未来探究学習・プログラミング学習 |
難 | ・小学生タブレットコース(小1〜小6) ・中学受験コース(小3~小6) |
× | 〇 |
スタディサプリ | 1,815円〜 | 4科目:算数・国語・理科・社会 | 易〜中 | ・基礎レベル講座 ・応用レベル講座 |
× | × |
東進オンライン学校 | 2,178円〜 | 2科目(小1・小2):算数・国語 4科目(小3〜小6):算数・国語・理科・社会 |
中〜難 | ・標準講座(小1〜小6) ・演習充実講座(小3〜小6) |
× | × |
不登校の小学生におすすめの通信教育を8社厳選しました。
子供に適した難易度や性格・好みなどに合った講座を選べば、自宅にいながらにして、習得すべき内容が効率よく学べますよ。
それぞれの教材の特徴や難易度、強みなどを理解して、子供にぴったりのタブレット学習を見つけるヒントにしてくださいね。
すらら
3科目(小中コース):国語・算数・英語 ※英語は中学範囲 4科目(小学コース):国語・算数・理科・社会 ※理科・社会は小3〜小6の範囲 5科目(小中コース):国語・算数・理科・社会・英語 ※理科・社会は小3〜中3の範囲、英語は中学範囲 |
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× | |
8,228円〜 別途入会金7,700円〜 |
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× | |
〇 |
対話式アニメーション教材
すららは、AIを活用した対話式のICT教材が特徴的なタブレット通信教材です。
ポップなアニメキャラクターが先生役で、勉強が苦手な子供も楽しく取り組める工夫が施されていますよ。
「見る・聞く・書く・読む・話す」など、さまざまな動作を通してゲーム感覚で学べる教材です。飽きずに学習を続けられるため、不登校の小学生親子から人気があります。
無学年方式で「今」必要な勉強
すららは、無学年方式の学習スタイルを取り入れています。学年の枠組みを超えて、「今」必要な知識・スキルを身につけられるおすすめの学習スタイルです。
小中コース(3教科・5教科)では小1〜中3まで、小学コース(4教科)では小1〜小6までの学習範囲に対応しています。
わからない問題は、学年をさかのぼって根本から解決しましょう。得意な科目はどんどん先取りしてもOKです。
ぜひ、子供の「苦手克服」「得意をさらに伸ばす」のに役立ててくださいね。
不登校に理解のある「すららコーチ」
すららは、「すららコーチ」による手厚いサポートが受けられます。不登校や発達障害に理解があり、きっと精神的な支えになるでしょう。
指導経験豊富なプロの目線から、子供が一人でも勉強できるようサポートしてもらえますよ。
不登校の出席扱いを認定した実績のあるすららなら、安心して自宅での学習を進められそうですね。
デキタス
4科目(小1・小2):国語、算数、英語、生活、英語検定 5科目(小3〜小6):国語、算数、英語、理科、社会、英語検定 |
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× | |
3,300円 | |
× | |
〇 メール |
ポップなキャラクターで親しみやすい
デキタスは、かわいらしいアニメキャラクターが多く登場し、勉強が苦手な子供も親しみながら学習を進められます。
学校の内容を確実に理解していくことを目標に開発されたため、教科書の基礎的な内容を理解するのにぴったりです。
また、わからない問題は質問できるため、不登校の子供も一人で安心して学習に取り組めるでしょう。
大事なところをピンポイントでまとめた5分以内のアニメーション授業なら、飽きっぽい子も集中して視聴できますね。
「できた」を実感できるスモールステップ
授業動画を見て、すぐにマルバツ形式の問題で理解度をチェックします。記憶が鮮明なうちに、問題を解くことで「できた」を積み上げるシステムです。
易しめの問題で自信をつけ、応用に挑戦していくスモールステップで、学ぶ楽しさや自己肯定感を高めてくれるでしょう。
サクサクと進められるため、集中力を身につけるのにもおすすめですよ。
モチベーションアップで継続しやすい
デキタスのおすすめポイントは、子供の「やる気」をアップさせるシステムを取り入れていることです。
ログインや学習するとポイントがたまり、豪華な景品やアバターのアイテムと交換できるため、モチベーションを維持できますね。
勉強をがんばって、自分の力で手に入れた経験は、子供にとって貴重な体験です。勉強する習慣がついていない子供は、デキタスを使って、勉強を進めてみるのもよいかもしれませんね。
サブスタ
4科目:算数、国語、理科、社会 | |
× | |
4,900円 | |
× | |
〇 メール・LINE |
プロが作成した学習計画表に基づいた学習
サブスタの魅力は、学習アドバイザーがわが子に適した学習計画表を立ててくれることです。
計画に沿って進められるため、「何を勉強すればよいのだろう?」という悩みがありません。
学習の習熟度はもちろんのこと、学校に行けなくなったタイミングや期間なども配慮してくれるため、不登校の子供にも取り組みやすいですね。
1か月ごとに計画を修正してくれるので、安心して学習に取り組めるでしょう。
わかりやすい授業動画を通して短時間で集中して学ぶ
サブスタは、プロ講師による1,000本以上のわかりやすい授業動画が見放題です。全教科・全学年対応なので、さかのぼり学習や先取り学習も可能。
1回あたり10分の要点をまとめた授業動画は、集中して内容を理解できますね。
ぜひ使いこなして、学力を身につけましょう。
個々に寄り添った学習アドバイザー
プロの学習アドバイザーによる手厚いサポートが受けられるのもポイントです。
不登校に理解のあるアドバイザーによる手厚いフォロー体制は、心強い味方になってくれるでしょう。
困ったときはチャット機能ですぐに相談ができるので、ぜひ活用してくださいね。
また、自宅学習の出席扱い制度を利用できるのも魅力のひとつですね。
進研ゼミ小学講座 チャレンジタッチ
3教科(小1・小2):国語・算数・英語 5科目(小3〜小6):国語・算数・理科・社会・英語 |
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・標準コース(小1〜小6) ・ハイレベルコース(小1〜小3) ・上位コース(小4〜小6) |
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3,250円〜 | |
〇 | |
〇 |
赤ペン先生によるていねいな添削
進研ゼミ小学講座のタブレットコース「チャレンジタッチ」は、赤ペン先生のていねいな添削が魅力的な通信教育です。
課題を提出すると、子供のつまずきや間違いをわかりやすく教えてくれます。「なぜ間違いなのか」だけでなく、子供のがんばりを褒め、やる気を引き出してくれるのも人気の理由です。
自宅学習でもプロの添削指導を受けたい人は、チャレンジタッチをぜひ、チェックしてみてくださいね。
プログラミングや英語も学べる
チャレンジタッチは、主要科目だけでなく、プログラミングや英語も追加代金なしで学べます。
2020年度から小学生もプログラミング教育が必修化されました。学校に行けない不登校の子も自宅で学べたらうれしいですね。
英語は、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技法をバランスよく習得できるため、おすすめです。
どちらもゲームのような直感操作で学べるため、子供も楽しんで取り組めるでしょう。
充実したコンテンツ
進研ゼミ小学講座 チャレンジタッチのおすすめポイントは、充実したコンテンツです。
進研ゼミ会員が利用できる電子図書館「まなびライブラリー」は、1,000冊もの本が読み放題。読書好きな子にぴったりですね。
また、参加型オンラインライブ授業も追加代金なしで受講できます。
ほかの子供と一緒に授業を受ける臨場感を味わったり、授業中に質問ができたりという経験は、子供の知的好奇心を刺激するでしょう。
子供の「学びたい」意欲を育み、自宅学習が充実したものになると不登校の親子にも好評です。
スマイルゼミ
5科目: 国語・算数・理科・社会・英語 | |
・標準クラス ・発展クラス |
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3,278円〜 別途専用タブレット代金10,978円 |
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〇 | |
× |
AI機能で一人ひとりの学習プラン
スマイルゼミの魅力は、一人ひとりの難易度やレベルに合わせて、「学習ミッション」を自動生成してくれることです。
過去に間違えた問題はすべてデータとして蓄積されます。その分析結果から今、わが子に必要な学習を提案してくれますよ。
個に応じたプランで、効率的に学習を進めましょう。
また、国語と算数は、無学年学習「コアトレ」も利用できます。学校に行けずにわからなくなくなった単元も、さかのぼって学習ができるのがうれしいですね。得意な教科は先取り学習も可能です。
使いやすいタッチペンで「書く」学習
スマイルゼミはタブレット学習でありながらも「書く」学習に力を入れています。手をつきながら書けるので、ストレスなく使えるでしょう。
鉛筆で書いたかのような書き心地で、操作性もなめらかです。
また、三角ペンを取り入れているため、自然と正しい持ち方が身につきますよ。机に向かう姿勢や鉛筆の正しい持ち方は、小学生のうちに身につけておきたいですね。
子供が楽しみながら学べるシステム
スマイルゼミは、子供が楽しみながら学習を進めていく工夫が盛りだくさん。
学習した量に応じて、ゲームアプリで遊べたり、アバターのアイテムを自由に着せ替えたりと、楽しめる要素が子供の「やる気」を引き出します。
毎日学習する習慣ができていない子や勉強が苦手な子も、前向きに取り組めそうですね。
遊べる時間には限りがあるため、勉強そっちのけで夢中になってしまう心配もありません。
スマイルゼミの標準クラスは教科書の内容を理解するのにおすすめの教材です。物足りなさを感じたら、ハイレベルな問題に取り組める、発展クラスに切り替えてもよいかもしれませんね。
Z会 小学生タブレットコース
5科目(小1・小2):国語・算数・みらいたんけん学習・英語・プログラミング学習 7科目(小3〜小6):算数・国語・理科・社会・英語・未来探究学習・プログラミング学習 |
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・小学生タブレットコース(小1〜小6) ・中学受験コース(小3~小6) |
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3,315円〜 | |
× | |
〇 |
じっくり取り組む発展問題
Z会の小学生タブレットコースは、ハイレベルな学習をしたい人におすすめの通信教育です。
単なる知識だけでなく、思考力を鍛える問題も多くあり、受験対策として受講する人も多くいますよ。
小学校3年生からは中学受験を見据えた専用のコースもあります。
まずは、基本をしっかりおさえ、学んだことを活かして応用問題に挑戦。出題形式もさまざまなので、ワンランク上の学力を身につけるのにぴったりですね。
オリジナルのカリキュラム
Z会小学生タブレットコースの魅力は、独自のカリキュラムです。
小1・小2はすべての教科を、小3からは国語・英語を、より効果的に学べるようにオリジナルカリキュラムで学習します。
また、「みらいたんけん学習」(小1・小2)、「未来探究学習」(小3〜小6)は、幅広い学びができるZ会オリジナルの教科。
教科の枠組みを超え、将来につながる多様な力を形成できますよ。小学校の授業を受けられなくても、「多角的な視点」で考える力を身につけてほしいですね。
安心のふりかえりサポート
Z会小学生タブレットコースは、フィードバックがていねいでサポート体制が整っています。
小1・小2のコースは、毎週末と月末に、学習状況を把握できるメールが届き、取り組み状況がわかります。
内容だけでなく、今後の学習に活かすアドバイスも記載されているため安心ですね。
小3〜小6のコースでは、毎月下旬に学習進捗や理解度をフィードバックする「学習診断レポート」が届きます。
子供の「今」の学習状況を把握し、何を優先して学習すべきか対策ができるため、さらなる成績アップが目指せるでしょう。
応用力を身につけたい人は、Z会を検討してみてください。
スタディサプリ
4科目:算数・国語・理科・社会 | |
・基礎レベル講座 ・応用レベル講座 |
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1,815円〜 | |
× | |
× |
先取り・さかのぼり学習OK
スタディサプリのおすすめポイントは、先取り・さかのぼり学習ができることです。
スタディサプリでは、なんと小学校から高校3年生の内容まで網羅しています!
興味のある分野や教科はどんどん先の内容を学び、さらに得意へ。
あやふやに記憶していたものや、つまずきやすい単元は、前の学年にさかのぼって学習を進められます。
小学1~3年生はドリル演習中心の構成です。小学4年生からは、オンラインの授業動画でわかりやすく解説してくれます。
自分のレベルに合わせて学べるため、不登校の在宅学習と相性がよいですね。
なお、小1・小2講座は順次リニューアル予定です。最新の情報は公式サイトを確認してください。
ゲーム感覚で楽しみながら学習意欲をかきたてる
スタディサプリでは、自分専用のペット「サプモン」を育成することができます。勉強のモチベーションアップによいと、親御さんからも評判です。
勉強を進めるとコインがもらえて、自分のオリジナルキャラクターの洋服や装備が整っていきます。
学習を頑張った分、ゲーム感覚で楽しめるため、勉強が苦手な子も前向きに取り組めそうですね。
リーズナブルな受講料
12か月一括払いの場合、1か月あたりの受講料が1,000円台とコスパがよいのもスタディサプリの魅力です。
リーズナブルながらも充実した教材なので、とりあえず試してみてから継続するかどうかを決めてもよいかもしれませんね。
中学生になっても、高校生になっても料金は変わりません。継続しやすい受講料なのも人気の理由のひとつですよ。気になる人は、ぜひ資料請求や無料体験をしてみてくださいね。
東進オンライン学校小学部
2科目(小1・小2):算数・国語 4科目(小3〜小6):算数・国語・理科・社会 |
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・標準講座(小1〜小6) ・演習充実講座(小3〜小6) |
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2,178円〜 | |
× | |
× |
実力講師陣によるわかりやすい映像授業
東進オンライン学校は、「東進ハイスクール」と「四谷大塚」のプロ講師の授業が自宅で受講できる通信教育です。
小学部では、四谷大塚の実力講師陣によるわかりやすい授業が受講できますよ。教科書を読むだけでは理解しづらい単元も、プロによる確かな指導で、着実に力になるでしょう。
一人で教科書を使って学習を進めるのが難しいと感じたら、指導力に定評のある東進オンライン学校を検討してみてもよいかもしれませんね。
授業とテストの好サイクルで学力アップ
東進オンライン学校では、オンライン授業・確認テストの順に学習を進めていきます。
このほか、月例テストや実力テストがあり、自分の学力を確認できますよ。
テストは「どの問題が理解できていないのか」「どのような思考で答えを導き出したのか」をふりかえるよい機会です。
ぜひ、間違えた問題をわかるまで解き直して、学力をさらに伸ばしていきましょう!
毎日トレーニングで学習習慣が身につく
東進オンライン学校は、総合的に学力を伸ばすようにカリキュラムが組まれています。
学習する習慣がない不登校の子供におすすめなのが、算数の「毎日トレーニング」。
これまで学習した範囲から、基礎的な問題が毎日配信されるので、自然と学習習慣が身につき、学力を定着させるのにも役立ちます。
「やる気はあるけど何をしたらよいかわからない」「毎日取り組める問題がほしい」という人にもぴったりですよ。
不登校の小学生向け|タブレット学習4つのメリット
タブレット学習は、不登校の小学生の学力形成に大きく役立ちます。タブレット学習のメリットを4つまとめました。
ほかの学習法と比較、検討している人はチェックしてみてください。
手軽に始められる
タブレット学習の1つめのメリットは、手軽さです。
タブレットさえあれば、いつでもどこでも勉強ができるのは、子供にとって負担が少ないでしょう。
「机に向かう」「文房具を用意する」などの行動が多い紙での学習は、めんどくさがりな子にとって大きな負担です。
なるべく、行動までのハードルを低くすることが継続のコツ。手軽に始められるタブレット学習は、毎日の学習習慣を身につけるのに適した学習法です。
苦手克服のための質のよい学びができる
タブレット学習の2つめのメリットは、苦手を効率よく克服できることです。
タブレット学習にはAI機能が搭載されています。間違えた問題が蓄積されていき、過去のデータを元に自分にぴったりの学習プログラムを提示してくれるのは魅力的ですよね。
また、さかのぼり学習や先取り学習ができる教材が多いのもポイント。つまずきの原因が前の学年の内容でも、さかのぼって知識を深掘りできます。もちろん、得意な科目はどんどん先の内容まで学習を進めてもOK。
タブレット学習は、マイペースに学習を進めたい不登校の小学生と相性がよい教材ですよ。
モチベーションが維持できる
タブレット学習の3つめのメリットは、学習に対するモチベーションを維持しやすいことです。
タブレット学習のなかには、ポイントがたまるシステムを設けている会社もあります。勉強を進めたらポイントがたまり、グッズやアバターのアイテムに交換できる仕組みです。
ゲーム好きな子や勉強が苦手な子も取り組みやすく、モチベーションが維持しやすいでしょう。
楽しみながら、自発的に学習に取り組めるような通信教育を選んで、家庭学習の習慣を身につけたいですね。
映像授業でわかりやすい
タブレット学習の4つめのメリットは、映像授業でわかりやすく解説してくれることです。
学校の授業を受けていない不登校の小学生にとって、教材を読み、一人で学習を進めるのは少し難しいかもしれません。
タブレットで学ぶ通信教育では、学習すべき内容をわかりやすくまとめてくれる授業の動画を配信している講座もあります。
要点を絞った動画授業で効率的に学び、学力向上を目指しましょう。
不登校の小学生向け|タブレット学習3つのデメリット
タブレット学習を受講するうえで、知っておきたいデメリットを3つご紹介します。
魅力的なタブレット学習ですが、よい面だけでなく、デメリットも理解することが大切です。わが子とどのように使うかを考えてから受講を検討してみてください。
自宅にインターネットの環境が必要
タブレット学習の1つめのデメリットは、インターネット環境が必要なことです。
ほとんどが通信を必要とする学習のため、Wi-Fiネットワーク環境を整えなければなりません。
すでに、インターネット環境がある人は問題ないデメリットですね。
継続できる工夫が必要
タブレット学習の2つめのデメリットは、継続する工夫が必要なことです。
塾や家庭教師のように「◯曜日◯時」と決まっていないため、マイペースで学習を進められる反面、強制力がありません。
サボろうと思えばサボれてしまうのがタブレット学習のデメリットです。
「勉強したらたまるポイント」や「今日のミッション」など各会社それぞれの特徴があるので、子供が続けやすい通信教育を選びましょう。
子供が自発的に取り組むために、学校の時間割のようにルーティン化するのもおすすめですよ。ぜひ子供の様子をみながら、試してみてくださいね。
視力低下や姿勢悪化が心配
タブレット学習の3つめのデメリットは、視力低下や姿勢悪化など体に影響があるかもしれないことです。
長時間タブレットを連続して使用すると健康を害するリスクがあります。
- 部屋を明るくする
- こまめに休憩する
- 1回の使用時間を決める
など、タブレット学習に取り組む前に親子で約束ごとを決めておくとよいですね。
不登校でも自宅学習が出席扱いになるの?
令和元年に文部科学省から、不登校の生徒の自宅学習を出席扱いにするという施策が発令されました。
この制度を利用すれば、自宅で学ぶ通信教育が出席扱いの対象になるかもしれません。
出席扱いにするには、7つの要件をすべて満たす必要があります。項目をそれぞれチェックしましょう。
自宅学習が出席扱いになる7つの要件
- 親御さんと学校との間に十分な連携・協力関係があること
- ICTや郵送、FAXなどを活用して提供される学習活動であること
- 訪問などの対面指導が適切に行われること
- 学習の理解の程度に基づいた計画的なプログラムであること
- 校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
- 学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
- 学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断すること
文部科学省不登校児童生徒への支援の在り方についてより一部抜粋
ICT等を使った自宅学習を出席扱いにするには、学校と家庭の連携が必須条件です。
学校が教科書のカリキュラムに沿った学習だと判断し、理解を示してくれれば自宅での学習が出席扱いになりますよ。
この制度を使いたい場合は、要件に合う通信教育を選び、学校に相談しましょう。
自宅学習を出席扱いにするためのステップ
ICT等を活用した自宅学習を出席扱いにするためのステップをお伝えします。
学校との連携を深め、理解してもらえるように説明することが大切です。ひとつずつくわしくチェックしましょう。
①担任の先生に相談する
まずは、担任の先生に制度を利用したいことを相談しましょう。
自宅学習の内容を説明できる資料や文部科学省が発令している通知を持参すると話し合いがスムーズですね。
制度を利用した実例がない学校もあるため、どのように家庭学習を進めているかを話せるようにしておきましょう。
②担任の先生から校長先生に報告してもらう
次に校長先生に報告してもらうように依頼します。
要件によると、学校長がプログラムを理解して把握することが条件です。担任の先生から校長先生に話をしてもらうよう、お願いしてみてください。
その後は、出席扱いにできるかどうかの判断を学校側に委ねます。
③学校からの回答を待つ
学校に依頼したら、回答を待ちましょう。
場合によっては、時間がかかるケースもあります。なかなか答えをもらえないと、不安になるかもしれませんね。
しかし、頻繁に連絡するのは控えて気長に待ちましょう。
学校の回答に納得がいかないのなら、教育委員会などに相談してみてもよいかもしれませんね。
④条件のすり合わせ
文部科学省の施策では、訪問などの対面指導が必須の要件として定められています。
そのため、学校と条件のすり合わせが必要です。
担任の先生が家庭訪問をしてくれるのか、わが子が登校するのか、保健室登校でよいのか、週に一度なのか、月に一度なのか…。
頻度や対面指導の方法について具体的な条件の交渉をします。
一方的に要望だけを伝えるのではなく、歩み寄る姿勢が大切です。学校・家庭・本人が納得のいく条件が見つかるとよいですね。
不登校の小学生向け|通信教育を選ぶ4つのポイント
「不登校の小学生にはどの通信教育がいいの?」という人に選び方のポイントを4つお伝えします。
大事なのは口コミや評価ではなく、わが子に合っているかどうかです。
子供に合う通信教育ならモチベーションを維持しやすいため、ぜひ選び方を参考にしてみてください。
学力は即時的に伸びることはほとんどありません。日々の積み重ねでコツコツと身につくので、負担なく続けられる会社を選ぶとよいですね。
ぜひ、親子で満足のいく通信教育を選ぶヒントにしてみてください。
サポート体制で選ぶ
選び方の1つめのポイントは、手厚いサポートがあるかどうかです。
一人で学習を進めていてわからない問題に出くわしたとき、聞く相手がいないと困ってしまいます。
質問や添削などフォローしてくれるサポート体制が整っている会社を選ぶとよいでしょう。一人でも安心して自宅学習が進められるため、おすすめですよ。
また、不登校の小学生を育てる親御さんならではの悩みを相談できるデスクがあるかどうかチェックしてみてください。
通信教育のなかには、専門的な見識をもつプロが在籍している会社もあります。手厚いサポートが受けられるところを選ぶと心がグッと軽くなるかもしれませんね。
学ぶ教科で選ぶ
選び方の2つめのポイントは、学びたい教科で選ぶことです。
国語・算数・理科・社会の主要4科目を総合的に学びたいのか、英語も習得したいのか、苦手な科目だけを単科受講して補助的に活用したいのか…。
どのようなことを学びたいのか明確にしましょう。なかには、2020年度から必修科目になったプログラミングが学べる教材もありますよ。
教科が増えればその分、受講する時間も増えるでしょう。子供の集中力や1日の過ごし方のバランスなどを考えて、どの通信教育にするか話し合ってみてくださいね。
難易度で選ぶ
選び方の3つめのポイントは、子供のレベルに合った難易度のものを選ぶことです。
易しすぎる教材や難しすぎる教材を選ぶと、「勉強は嫌なもの」と植え付けられてしまう可能性があります。
子供の学力形成には、学習レベルに適した教材を選ぶことが大切です。
ハイレベルなものから易しいものまでさまざまなクラスやコースがあるので、ぜひ気になる教材は資料請求や体験をしてみてくださいね。
受講料金で選ぶ
選び方の4つめのポイントは、受講料金で選ぶことです。
それぞれの教材を選ぶときには、受講料金もぜひチェックしてみてください。一般的に、受講料金は12か月一括払いを選択すると最もお得になり、費用を抑えて受講できます。
入会月によっては12か月一括払いが選べないこともあるので、各教材の公式サイトを確認してください。
このほか、月額のほかにタブレット代金や入会金が発生する会社もあります。
トータルの費用がいくらなのかを確認して、無理なく続けられる通信教育を選びましょう。
不登校の小学生向け|おすすめ学習法6選
不登校の小学生向けの勉強法を6つご紹介します。それぞれにメリット・デメリットがあるので、「わが子にとってどうか」に注目してみてください。
今回おすすめしたタブレット学習以外にも学ぶ方法はあります。できるだけ子供の好みや性格に寄り添った選択ができるとよいですね。
学び方はひとつだけではありません。ぜひ、子供とじっくり話し合ってみてください。わが子の心を尊重し、ストレスが少ない学習方法を選びましょう。
効率よく学べる通信教育
・自分にぴったりのプランが選べる ・短時間で集中して取り組める ・マイペースでできる ・比較的リーズナブル |
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・モチベーションの維持が難しい ・合わない教材もある |
1つめは、効率よく学べる通信教育です。
身につけるべき内容の要点をまとめてくれるため、短時間で集中して取り組めます。
つまずきの原因を分析してくれたり、添削指導を受けられたり、わからない問題は質問できたりと、自宅にいながらにして質のよい教育が受けられる点が魅力です。
各教材でそれぞれの特徴があるので、無料体験などを活用して、子供の好みや適性に合う教材を見つけましょう。
教科書や市販の教材を使って自宅学習
・マイペースで進められる ・リーズナブル |
|
・相談できる手段がない ・自分で計画を立てなければならない |
2つめは、教科書や市販の問題集などで自学する方法です。
自分で計画的に学習を進めていける人にとっては、自主性を育むチャンス。レベルに合った問題で学力を身につけましょう。
専門的な指導で学ぶ学習塾
・外出や会話の機会ができる ・専門的なプロの指導が受けられる |
|
・費用が比較的高額 ・外出がストレスに感じる可能性 ・送迎の手間がかかる |
3つめは、専門的に指導してくれる学習塾に通う方法です。
対面で指導してもらえるため、手厚い教育が受けられるでしょう。ただし、校区内の人気の学習塾だとクラスメートが通っている場合もあり、心理的負担になりかねません。継続して通えそうかどうかの見極めが大切です。
不登校の子供には、オンライン学習塾を検討するのも良いでしょう。不登校専用のオンライン塾もあります。
「ティントル」では不登校専門のオンライン個別指導が受けられます。
オプションのスクール・サポートを利用すれば、自宅学習が出席扱いになるためのサポートもしてくれますよ。
不登校の子供に寄り添ってくれるサービスはありがたいですね。
マンツーマンで指導が受けられる家庭教師
・自分専用のプログラムで学習できる ・マンツーマンで専門的なプロの指導が受けられる |
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・費用が高額 ・指導者との相性が合わない場合がある ・指導者を招く空間が必要 |
4つめは、個別に対応してくれる家庭教師を利用する方法です。
子供の性格を理解してくれるよい先生に出会えると、学習のモチベーションが上がります。勉強だけでなく、将来の展望が明るくなるかもしれませんね。
公的機関が運営する教育支援センター
・無料で利用できる ・学校との連携がとりやすい |
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・数に限りがある ・通学できる範囲にない場合がある ・外出がストレスに感じる可能性 |
5つめは、市区町村の教育委員会が運営する不登校の児童向けの施設、教育支援センターに通う方法です。
公営機関なので、無料で学習ができるのは大きなメリットですね。ただし、外出するのが子供の負担になってしまう場合は、不向きでしょう。
まずは通学できる範囲にあるかどうか、確かめてみるとよいですね。
独自のカリキュラムが魅力のフリースクール
・独自のカリキュラム ・体験的な学びや社会性が育める ・自分の居場所ができる |
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・費用が高額 ・直接学習に効果があるかわからない ・人間関係に悩む可能性 |
6つめは、勉強以外のことも体験でき、総合的に学べるフリースクールです。
独自のカリキュラムで運営している民間事業のため、体験的な学びを得られるでしょう。
子供にぴったりのフリースクールが見つかると、大きく成長できるかもしれませんね。一度気になる施設に見学や体験に行ってみて、方針をよく理解しましょう。
不登校の小学生をもつ親御さんのよくある質問
不登校の小学生を子供にもつ親御さんは、さまざまな悩みを抱えています。よくある質問をまとめました。
学校を休みがちなのも不登校なの?
文部科学省は、不登校を以下のように定めています。
<不登校の定義>
「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。
文部科学省不登校の現状に関する認識より抜粋
ケガや病気による欠席は不登校に該当しません。連続欠席日数ではなく、年間30日以上欠席があれば、不登校に該当します。
小学校に行かないとどうなるの?
義務教育である小学校は、欠席が続いても卒業できます。不登校でも卒業できるかどうか、心配する必要はありません。
また、「中学への進学や将来の就職活動に影響が出るのでは?」と不安になる親御さんも多いのではないでしょうか。
可能性はゼロではありませんが、必ずしも影響があるとは断言できません。
わが子の心の傷に寄り添って、親子でいっしょに向き合っていくことが大切です。心配なことはぜひ、専門家に相談しましょう。
学ぶ意欲さえあれば、学力はどこでも身につけられます。小学校以外の選択肢も視野に入れて、向き合っていきましょう。
通信制の小学校はあるの?
通信制の小学校はありません。義務教育である小学校・中学校に関しては通信制が認められておらず、高校から通信制の学校が存在します。
不登校の子などが通うフリースクールは、NPO法人や個人など民間が運営しています。学校としての枠組みではなく、独自の教育カリキュラムで構築する教育機関です。
不登校の子供に寄り添って充実した学びを
不登校の小学生向けに、おすすめのタブレット教材や学習方法をご紹介しました。
今回ご紹介した通信教育(タブレット学習)は自宅学習に手軽に取り組めるひとつの手段です。学ぶ姿勢があれば、学校に行かなくてもどこでも勉強はできます。
勉強は続けることが大切です。
「継続は力なり」
学習を継続することで、明るい将来が見えてくるかもしれませんね。
わが子が自発的に学べる方法を、親子でじっくり検討していきましょう。
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