こんにちは。ごっこランドTimesライターのばしみくです。
中学生の子供をもつ親御さんのなかには、このような悩みを抱いている人も多いのではないでしょうか?
「高校受験の対策に何をしたらいいの?」
「模試ってどうやって学習に活用するの?」
「無料で模試を受けられたら勉強のやる気スイッチが入ってくれるかな…。」
この記事では、元教員であり現役塾講師を務める筆者が中学生向きの無料で受験できるおすすめの模試を徹底比較しました。
手軽な自宅受験から、本番さながらの緊張感を味わえる試験まで各7社の特徴をわかりやすくまとめています。
模試を受けるメリットや受けた後の学習法もぜひ、チェックしてみてください。
無料で受験できる模試を上手に活用して、子供の学習に役立てていきましょう!
中学生向け|無料で模試を受験できるサービスおすすめ7選
主催 | 進研ゼミ | Z会 | 東進ハイスクール | 早稲田アカデミー | 臨海セミナー | ティエラコム | 鷗州塾 |
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合格可能性判定模試 | Vテスト | 全国統一中学生テスト | 学力測定テスト | 神奈川統一模試 | EXオープン模試 | 公開実力模試 | |
自宅 | 自宅 | 東進ハイスクール 東進衛星予備校など |
早稲田アカデミー各校舎 | 臨海セミナー各校舎(中1から中3) ※自宅受験は中3のみ |
富山県を中心とした能力開発センター、山本塾など各校舎 | 広島を中心とした鷗州塾各校舎 | |
中2…年1回(1月) 中3…年3回 (4月・8月・11月) |
年3回 (7月・11月・2月) |
年2回 (5月・10月) |
年3回 (4月・9月・1月) |
年3回 (5月・10月・2月) |
年3回 (4月・7月・12月) |
年数回 | |
進研ゼミ中学講座受講生 中2・中3 |
Z会受講者の全中学生 | 全中学生 | 首都圏内に居住の全中学生 | 神奈川県の全中学生 | 北陸・中部地方を中心とした全中学生 | 広島県を中心とした全中学生 |
中学生を対象とした、受験料が無料のおすすめ模試7つをご紹介します。
対象学年や受験する場所などをチェックしてみましょう。
進研ゼミ|合格可能性判定模試
- 進研ゼミ受講者の中学2年生・中学3年生が対象
- 受験場所…自宅
- 中学2年生…年1回実施
- 中学3年生…年3回実施
人気の通信教育、進研ゼミが実施する「合格可能性判定模試」は進研ゼミの受講者を対象とした無料の模試です。
一般の生徒は残念ながら受験ができません。
これまでのデータを活かした、居住地域の都道府県に特化している試験のため、弱点を知って効率よく合格を目指すのにぴったりの無料模試です。
進研ゼミは、日々の学習に役立つコンテンツがたくさんあるので、継続的に学力向上を目指す人は、受講を検討してみてもよいかもしれませんね。
Z会|Vテスト
- Z会受講者の全中学生が対象
- 受験場所…自宅
- 年3回実施
- 記述式
通信教育のZ会が手掛ける無料模試「Vテスト」は、全国のZ会受講者向けの無料模試です。
2023年度は7月・11月・2月に実施予定で、自宅受験が可能。本番さながらの緊張感が在宅模試で味わえますよ。
Z会の受講生は申し込み手続きは特に必要ありません。1科目でも受講していれば受験対象となるので、この機会に講座の受講を検討してもよいですね。
東進ハイスクール|全国統一中学生テスト
- 全中学生が対象
- 受験場所…東進ハイスクール・東進衛星予備校など
- 年2回実施
- 3つの難易度(基礎・標準・難関)ごとに時間を区切るテスト
東進ハイスクールが主催する「全国統一中学生テスト」は、年2回実施している完全無料の中学生向け模試です。
だれでも受験ができるため、気軽に試してみるのにぴったり。今の実力を知るチャンスですよ。
3つの難易度(基礎・標準・難関)ごとに時間を区切ってテストするため、各レベルの定着度を知ることができ、自分がどのレベルの対策をしていかなければいけないかが正確にわかります。
最短5日で結果が手元に来るので、すぐに復習できるのもおすすめポイントです。
本番のような緊張感を味わえるので、試験慣れする意味でも受けておいて損はありませんね。
早稲田アカデミー|学力測定テスト
- 首都圏に居住の全中学生が対象
- 受験場所…早稲田アカデミー各校舎
- 年3️回実施
- 早慶ファイナル模試・開成実践オープン模試・慶応女子実践オープン模試など難関私立に特化した無料模試もあり
学習塾の早稲田アカデミーが主催する無料模試「学力測定テスト」。
2023年度は、4月・9月・1月に実施予定です。
対象者は中学1年生から3年生。早稲田アカデミーに通っていない生徒が受験できます。
ただし、受験会場は早稲田アカデミーの各校舎なので、校舎がある首都圏エリアに住んでいる人が対象です。
「学力測定テスト」のほかにも、ハイレベルな私立学校を受験したい人向けの無料模試もありますよ。気になる人はチェックしてみてください。
臨海セミナー |神奈川統一模試
- 神奈川県に居住の全中学生が対象
- 受験場所…臨海セミナー各校舎、自宅(中3のみ)
- 年3回実施
神奈川県にお住まいの人、神奈川県の高校受験を目指している人におすすめなのは、臨海セミナーが実施する「神奈川統一模試」です。
地域に特化した試験なので、本番のような実践的な試験が受けられますよ。学力試験だけでなく、各高校の特色に応じた特色検査も同時に受験できるサービスはうれしいですね。
中学3年生は、自宅受験も選べます。
受験した模試の偏差値次第では、授業料が免除になる奨学生制度があるので、入塾を検討している人はとりあえず、受けてみてもよいでしょう。
もちろん、無料模試だけの参加もOK。目的を明確にして受験すると、その後の学習にも効果的ですよ。
難関私立校受験模試もあります。ハイレベルな高校を目指す人はチェックしてみてください。
ティエラコム|EXオープン模試
- 北陸・中部地方居住の全中学生が対象
- 受験場所…富山県を中心とした能力開発センター、山本塾など各校舎
- 年3回実施
学習塾運営のティエラコムが主催する「EXオープン模試」は、北陸・中部地方に住んでいるすべての中学生を対象とした無料の模試です。
学習塾が主催していますが、塾に通っていない生徒も受験できますよ。
年3回実施している試験を継続的に受験すれば、ふだんの学習がうまく実践できているかがデータでわかります。
希望者には無料で個別学習相談会を設けてくれる点もおすすめポイント。今後の学習のアドバイスや進路相談など、ていねいなプロの指導が受けられるので、ぜひ利用してみてください。
富山県・石川県・福井県・岐阜県・兵庫県・山口県・福岡県・長崎県・熊本県にお住まいの人は受験を検討してみてはいかがでしょうか?
鷗州塾|公開実力模試(中1)・公立高校判定模試(中2・中3)
- 中国地方居住の全中学生が対象
- 受験場所…広島を中心とした鷗州塾各校舎
- 年数回実施
- 2023年度 初回受験の場合、無料(2回目以降…4,180円)
中国地方に展開している鷗州塾も、初回無料の中学生向け模試を実施しています。
広島県・岡山県・山口県・大阪府の各校舎で受験可能です。お住まいが近い人はぜひ、受験してみてくださいね。
地域に特化している模試なので、現時点での自分の位置が客観視できますよ。模試は効率的な受験対策です。弱点を把握し、志望校合格に向かって一直線に学習を進めましょう!
中学生が無料で模試を受験する4つのメリット
中学生が無料で模試を受けるメリットを4つまとめました。 学力をアップさせるためには、ただ受験するのではなく、模試を受験する意義を実感することが大切です。
ぜひ模試を受験する前に、子供にも伝えてあげてくださいね。
モチベーションが上がる
模試を受けるメリットの1つめは、モチベーションが上がることです。
模試を受験する際には、志望校を選定します。そもそも志望校を意識していない子は、志望校を考えるきっかけになるでしょう。
目標が明確になると、ふだんの勉強も身に入り、やる気がわいてくるかもしれませんね。
無料だと、親子ともども気軽にやってみようという気が起こりやすいのもおすすめポイントです。
実力がわかる
模試を受けるメリットの2つめは、現時点での実力がわかることです。
模試は、学校のテストではわからない全国や都道府県などの規模での成績を測るのにぴったり。
現在の成績と合格までに必要なレベルの差を知ることができるチャンスなので、有効に活用しましょう。
模試はその日のコンディションや問題との相性によって結果が変わってきます。あくまでも「現時点での実力」ということを念頭におくことが大切です。
結果が思わしくない場合でも真摯に受け止め、悲観しすぎないようにしましょう。継続的に受けることで、結果の信頼性が上がりますよ。
合格までの対策ができる
模試を受けるメリットの3つめは、効率よく志望校合格の対策ができることです。
あなたの子供は、模試を受けっぱなしにして結果だけを見ていませんか?
模試は、自分の得意と苦手を把握する大事なツールです。どの問題が理解できているのか、どの段階まではわかっていてどこからがわからなかったのかを分析しましょう。
答案とともに単元ごとのデータや平均点との差など、かなり細かい分析シートが届きます。答案と照らし合わせて、今後の勉強に活かしましょう。
模試を活用した効果的なおすすめの学習法については後ほど、解説します。
本番の緊張感が味わえる
模試を受けるメリットの4つめは、本番の緊張感が味わえることです。
筆者は、入試本番で極度の緊張に襲われ実力が発揮できなかった生徒を何人も見てきました。
ふだんの実力が発揮できなかったことは、一生後悔すると言っても過言ではありません。
模試は、本番さながらの緊張感が味わえます。試験独特の空気感に慣れるためにも、模試を受験して場数を踏むとよいですね。
何度か受験することで、自分なりの解き方やテクニックが身につきます。
時間配分やどの問題から手をつけるかなどは実践しないとわからないことなので、受験前に最低でも一度は模試を受験しておきましょう。
中学生の模試|プロが伝授!効果的な学習法
模試を使った中学生向けの学習法のポイントを3つお伝えします。
筆者がふだんから生徒に伝えていることを厳選しました。
模試は、解くだけでは不十分です。今後の学習にどう活かすかを知って、志望校合格まで一直線に進みましょう。
原因を追求する
ポイントの1つめは、なぜ、間違えたのか原因を追及することです。誤った問題は、必ず振り返りましょう。
よくありがちなのが、「ミス」を軽視することです。ケアレスミスは人間だれしも起こりうること。それ自体は問題ありません。
では、なぜミスが生じたのでしょうか?
- 汚い字で書いて読み間違えた
- 乱雑に書いた計算のケタを見間違えた
- 問題文の意味を勘違いした
たとえば、よくありがちな上記のようなミスは、ほんの少しの意識で防げます。
なぜ、ミスが起こったのか、同じミスをしないためにどうしたらよいかを考えましょう。
受験本番では、ミスによる1点が命取りになります。ケアレスミスの重大性に気づくことが大切です。
設問文にアンダーラインをしたり、最低限読める字を書いたりと、できることから対策してふだんの学習に活かしましょう。
問題を一つひとつていねいに解き直す
ポイントの2つめは、一つひとつ間違えた問題を解き直すことです。
この学習法が一番効果的ですが、時間や手間がかかるため、ほとんどの生徒がやりたがりません。
面倒くさがらずに向き合うことで、ほかの受験生と差がつきますよ。きっちり、復習をしましょう。
解き直しは自分のレベルに合った問題から
解き直すときのポイントは、自分のレベルに合わせることです。基礎的な問題が理解できていないのに、応用問題を解こうとしても、理解度が追いつきません。
いずれ、応用問題も解けるようになることを目標として、現時点で得点アップにつながりそうな問題を復習しましょう。
一度にすべてをわかろうとしなくても大丈夫です。目標とする難易度の設問を着実に理解する方が伸びますよ。
解答・解説を見て、自分のレベルに合った対策をして効率的にレベルアップしましょう。
正解できた問題も復習を
正解できた問題もしっかり振り返ることをお忘れなく。自信がないのにたまたま正解できたパターンもあります。
模試の受験時には、自信がない問題に☆や△などのマークをつけておきましょう。あとで振り返りやすいのでぜひ、試してみてくださいね。
課題意識をもって学習に打ち込む
3つめのポイントは、課題意識をもって計画的に学習を進めることです。
模試の分析シートをじっくり見たことがありますか?結果のデータは、単元別に平均点との差や得点率、場合によってはアドバイスが書かれていることもあります。
どの単元が得意で、どの単元が苦手かを知る貴重なチャンスですよ。データ分析をして、苦手ジャンルの対策を効率よく進めていきましょう。
得意教科よりも苦手科目の対策を
おすすめは得意を伸ばすことよりも苦手の補強です。
たとえば、数学が得意で80点、英語が苦手で40点の中学生がいたとします。
得意の数学は、どんなに対策をしても伸びしろは20点しかありません。
一方、苦手な英語はどうでしょうか?伸びしろは60点です。苦手科目からいきなり満点が狙えるとは思えませんが、どちらに注力すれば効率よく得点アップが望めるかは、一目瞭然ですよね。
ぜひ、苦手科目や単元を知り、対策してみてください。
子供本人が課題意識をもち、学習を通してどのような力を身につけたいかイメージすることが大切です。
長期的な目標と短期的な目標を設定するとよいですね。状況に応じて軌道修正しながら学習を進めていってください。
中学生の模試|受験にあたってのNG行為
中学生が模試を受験するうえで、やってはいけない3つのNG行為をお伝えします。
たった数回しかない貴重な模試を無駄にするのはもったいないので、ぜひ子供にも共有してくださいね。
寝不足で受験する
NG行為の1つめは、寝不足で受験することです。
出題範囲が広い模試にありがちなのが、前日まで詰めこみすぎる勉強法。範囲まで学習が終わらなかったのであれば、計画に問題があったと受け入れましょう。
そして入試本番では、そのようなことのないように気をつけてくださいね。
「模試でよかったね」と声をかけてあげると、子供も少しは安心するでしょう。
寝不足で頭が働かない状況での受験は、ケアレスミスを誘発しやすくおすすめしません。前日はしっかりと休養し、万全な状態で試験に臨みましょう。
問題を解きっぱなし
NG行為の2つめは、問題を解きっぱなしにすることです。
解いて終わりではもったいない!間違えた問題はむしろ伸びしろと考えましょう。
受験本番では、似たような問題あるいは同じ問題が出題されるかもしれません。間違えた問題を解決し、自分のものにすることで大きく成長できます。
模試は成長のツールとして捉え、しっかり復習して知識を定着させていきましょう。
結果に一喜一憂する
NG行為の3つめは、結果に一喜一憂することです。
模試を受ける目的は、現時点での成績を知ることと今後の学習に役立てること。よい結果でも悪い結果でも、受け止める心が大切です。
過度に落ち込んでしまって勉強に集中できなかったり、よい結果を過信して油断したりしてしまっては本末転倒。
冷静に「現時点での成績」と割り切るメンタルを養いましょう。親御さんは、子供が安心できる言葉をたっぷりかけてあげてくださいね。
無料で中学生向けの模試を受験してみよう
中学生の無料で受けられる模試をそれぞれご紹介しました。気になる模試があったら、ぜひ受けてみましょう。
試験慣れする意味でも、受験本番までに一度は経験するとよいですね。大きなアドバンテージになるはずですよ。
金銭的な負担がない無料の模試を活用して、今後の成績アップを目指してくださいね。
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